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 兵庫県知事選(7月1日告示、同18日投開票)で、自民党兵庫県連は9日、前大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)を推薦候補として党本部に上申した。党本部は推薦を内定し、近く正式決定する見通し。斎藤氏には日本維新の会も推薦を決めており、自民との相乗りとなる。一方、県議会最大会派の自民は前副知事の金沢和夫氏(64)を支援する方針で、県政史上初の自民分裂選挙は避けられない状況になった。

 知事選では、今期限りで退任する井戸敏三知事(75)の事実上の後継として金沢氏が立候補を表明。金沢氏を支援する県議会・自民の決定に反発し、県議11人が会派を離れて斎藤氏を擁立した。いずれも自民県連に推薦を申請していた。

 県連の選挙対策委員会(県議14人、神戸市議5人で構成)は7日、無記名投票を行い、党本部に上申する推薦候補に金沢氏を選んだ。一方、選対メンバーに含まれない県連所属の国会議員15人は斎藤氏に一本化することで合意し、県連内で意見が割れていた。

 関係者によると、県連会長を務める谷公一衆院議員(69)は、党幹部に県連の意向をまとめるよう求められ、8日夜、県連幹部3人に意見を聞き、斎藤氏を推薦候補とする方針を決めたという。谷氏は党本部への上申後、「40代という若さもある。新しい考え方で兵庫を引っ張ってくれると判断した」と話した。

 一方、選対の選定を無視したとも取れる手続きに、会見した自民会派の藤本百男幹事長(67)は「理解しがたく、承服できない」と述べ、会派として金沢氏の支援を維持する考えを強調。谷氏に対し「信頼関係を大きく損なう」とする抗議文を出すと明らかにした。

 自民の推薦内定を受け、斎藤氏は「県政の安定のため、自民の支援が不可欠。大変ありがたい」と述べた。維新の推薦のほか、立憲民主党の議員らが所属する県議会会派「ひょうご県民連合」も斎藤氏を支援する方針を示している。

 金沢氏も取材に応じ「私の姿勢や政策に賛同してくれる仲間が大勢いる。最後まで頑張り抜く」と話した。(紺野大樹、永見将人)

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