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接戦の末、落選して肩を落とす門隆志氏=11日夜、宝塚市山本南2(撮影・斎藤雅志)
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接戦の末、落選して肩を落とす門隆志氏=11日夜、宝塚市山本南2(撮影・斎藤雅志)
接戦の末、落選して肩を落とし、反省の弁を述べる門隆志氏=11日夜、宝塚市山本南2(撮影・斎藤雅志)
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接戦の末、落選して肩を落とし、反省の弁を述べる門隆志氏=11日夜、宝塚市山本南2(撮影・斎藤雅志)

 兵庫県宝塚市長選で「兵庫攻略の第一歩」をかけた戦いは、再び退けられた。維新新人の元兵庫県議門隆志氏(54)は「大阪でやってきた維新の改革を、宝塚でもさせてほしい」と訴え、現職の後継候補と大接戦を演じたが、わずかに及ばなかった。党勢拡大の好機とみて総力を挙げた維新は、大阪府外で初の首長誕生を果たせなかった。

 落選の報が事務所に届くと、選挙スタッフらは沈痛な表情を浮かべた。「やろうとしていた選挙はやり切ったが、最後は私の力不足。たくさんの思いを実らせることができず申し訳ない」。門氏はマイクを握りしめ、言葉を絞り出した。

 今年は知事選や神戸市長選をはじめ、秋までには衆院選も行われる「選挙イヤー」。惜敗はしたものの、陣営幹部は「大健闘。阪神間で一定の存在感を示せた」。だが、自民と同じ候補を推薦する見通しの知事選で「主導権を握れるかは分からない」と語った。

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 宝塚は8年前、維新が「党勢拡大の足掛かりに」と、大阪以外で初めて首長選に公認候補を立てた因縁の地だ。その時は大阪都構想を巡って「尼崎や西宮、神戸まで特別区にしたい」という党幹部の発言で失速。現職の中川智子市長に約2万票差で惨敗した。

 前回4年前は候補を立てられず、屈辱の“不戦敗”に。今回は7月の知事選を見据え、大阪の党本部から擁立を厳命されたものの、候補者選びは難航した。最終的には、門氏が県議を2期目途中で辞めて挑むことを決断。正式に立候補を表明したのは、告示16日前だった。

 選挙戦では、中川市長の3期12年を「市政を停滞させた」と厳しく批判。財政が危機的状況にあると主張し、公約には市長報酬カットによる「身を切る改革」を掲げた。

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 コロナ対応のため吉村洋文大阪府知事(党副代表)の来援は見送られたが、党の幹部や重鎮が続々と来援。県内選出の国会議員や県議、市議らが脇を固め、総力を尽くした。

 「ビラの出方が8年前と違う。通行人から激励も受ける。ものすごい反応だ」。街頭演説を重ねるたびに強まる手応えを、地元市議は興奮気味に語っていた。

 序盤に「自分のあずかり知らぬ場所で戦略や来援スケジュールが決まる。これが党を挙げた選挙か」と戸惑いを見せていた門氏。毎晩、国会議員に「もっと泥臭く一票を取りに行け」と指導され、日を追うごとに表情は引き締まった。

 「改革で宝塚を前に進める」と訴え、中川市長の後継候補を追い詰めたが、最後の一歩が届かなかった。(山岸洋介、大田将之)

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