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落下防止のワイヤが取り付けられたバスケットボールのボード=兵庫県多可町加美区熊野部、松井小学校(同町教育委員会提供)
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落下防止のワイヤが取り付けられたバスケットボールのボード=兵庫県多可町加美区熊野部、松井小学校(同町教育委員会提供)
神戸新聞NEXT
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 2016年4月に最大震度7を2度観測した熊本地震で避難所の学校施設が被災した問題について、兵庫県内の公立小中学校で照明や窓ガラスなどの「非構造部材」の耐震対策を終えたのは全41市町のうち27市町にとどまることが分かった。車中泊などの屋外避難は災害関連死の一因になり、避難所の安全確保が急がれるが、残る市町の多くで完了のめどは立っていない。

 文部科学省によると、熊本地震では熊本県で避難所となった223校で天井や照明、壁などが落下し、73校で体育館が一時的に使えなくなった。余震の不安から、駐車場や車中で寝泊まりする人が目立った。

 阪神・淡路大震災以降、学校施設の柱やはりなど「構造体」の耐震化は各地で進んだ。熊本地震後、国は非構造部材の耐震化に着目し、予算措置をして後押ししている。

 2020年4月時点の文科省調査では、非構造部材を耐震化した兵庫県内の小中学校は711校。全体の65・3%となり、全国平均(48・2%)を上回った。

 その後、今年3月末までに三木市▽猪名川町▽多可町▽播磨町-の4市町も耐震対策を完了。対策済みの小中学校は少なくとも755校に増えた。

 対策を続ける14市町のうち、豊岡市は全9中学校でバスケットボールのボードやスピーカーなどの落下防止措置をし、全27小学校のうち13校で対応済み。21年度は新たに5小学校で対策する。一方、尼崎市など多くの市町は「学校の老朽化対策の中で非構造部材の耐震化を検討する。完了に向けた具体的な計画は定めていない」とする。

 県内の公立小中学校では、建物の耐震化は昨年4月時点で99・96%が完了しており、21年度に耐震工事をする播磨町立小学校1校が最後になる。屋内運動場などにあるつり天井の落下防止対策も県内の全設置校で終えている。(金 旻革)

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