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改修工事ができなかった校舎。壁の一部は塗料がはがれ落ちている=西宮市学文殿町1、市立学文中学校
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改修工事ができなかった校舎。壁の一部は塗料がはがれ落ちている=西宮市学文殿町1、市立学文中学校

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、兵庫県内の学校施設の工事が大幅に遅れている。コロナによる長期休校に伴って夏休みが短くなり、校舎改修など大規模な工事ができなかったためだ。県教育委員会によると、当初より2年事業を遅らせる「事故繰り越し」というまれな手続きを経て、県内で少なくとも7市30カ所の事業で2021年度に工事が持ち越された。(斉藤絵美)

 「課内にもこれまで事故繰り越しの手続きをした者はいませんでした」

 そう話すのは、西宮市教育委員会の担当者。19年度の補正予算などで小学校1校、中学校5校で外壁や窓枠、体育館などの改修費を計上し、20年の夏休みに工事する予定だった。

 しかしコロナにより、同市の市立小中学校は夏休みをわずか約2週間に短縮。工事はできなくなり、21年度予算に約6億1900万円を繰り越した。担当者は「工事は騒音が出る上、安全性の面を考えても、子どもが学校にいる間はできない。古い学校が多く、21年度はなるべく早く工事を完了させたい」と話した。

 県教委の調べでは、21年2月現在、文部科学省の学校施設環境改善交付金を受けた事業のうち、県内では西宮のほか伊丹、宝塚、三田、加古川、洲本、南あわじと、少なくとも7市が公立幼稚園、小中学校について事故繰り越しの手続きを取り、21年度に事業を持ち越すことになった。

 県教委によると、予算の繰り越しについては、翌年度の場合は「明許(めいきょ)」、2年後については「事故」と呼ばれる。県教委の担当者は「基本的には予算は要求した年度内に執行するもの。大規模な災害や何らかの事故が起きた場合ぐらいしかそもそも事故繰り越しは発生しない」とする。

 一方、県立学校(高校、特別支援学校など)については事故繰り越しはなかったが、明許繰り越しが前年度(22件)の3倍近い59件と大きく増えた。トイレ改修など感染症予防策としての衛生環境整備も多く、県教委は「子どもが安心安全に学校生活を送れるよう、速やかに執行したい」とした。

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