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旧ビルの特徴を受け継いだ「神戸三宮阪急ビル」=21日、神戸市中央区加納町4(撮影・吉田敦史)
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旧ビルの特徴を受け継いだ「神戸三宮阪急ビル」=21日、神戸市中央区加納町4(撮影・吉田敦史)
阪急電車がビルの中に出入りし、三宮のランドマークとして親しまれた「神戸阪急ビル東館」=1993年4月
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阪急電車がビルの中に出入りし、三宮のランドマークとして親しまれた「神戸阪急ビル東館」=1993年4月
震災で甚大な被害を受け解体された=1995年1月28日
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震災で甚大な被害を受け解体された=1995年1月28日
最初の新ビル計画を報じる1999年6月25日付の神戸新聞朝刊1面
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最初の新ビル計画を報じる1999年6月25日付の神戸新聞朝刊1面
最新作の上映でにぎわう映画館=1967年7月
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最新作の上映でにぎわう映画館=1967年7月

 円筒形の外壁、ガラス張りの照明塔、壁面の大きなアーチなど、ビルに施されたモダンなデザインに懐かしさを感じる人も多いだろう。

 阪急電鉄が建設を進めてきた「神戸三宮阪急ビル」(神戸市中央区)が4月26日、開業する。高さ約120メートル、地上29階建ての高層ビルには、ホテル、オフィス、商業施設が入り、三宮中心部の新たなにぎわいづくりを担う。その土台となる低層部には、阪神・淡路大震災で甚大な被害を受けて解体された神戸阪急ビル東館(旧ビル)の意匠が取り入れられた。

 旧ビルは1936年に阪急電車の三宮駅延伸とともに地上4階建てで開業した。アーチ窓の開口部から線路が伸び、電車が出入りする様子は、多くの市民の記憶に残る。

 開業当時、神戸の繁華街は新開地だったが、複数の映画館にレストランが入るレジャービルは三宮に新たな人の流れを生んだ。駅に直結した1階コンコースは、待ち合わせスポットとしてもにぎわい、「阪急会館」の呼び名で長らく“三宮の顔”として親しまれた。

 しかし、1995年の阪神・淡路大震災で大きな被害を受け、鉄道復旧を優先するため惜しまれながら解体。同年12月に跡地に仮設ビルを建て、営業を再開した。

 復活をのぞむ声に、阪急電鉄は1999年に再建計画を打ち出す。低層部に旧ビルを模した完成予想図を発表し、2001年着工、2004年の完成を目指した。しかし、長引く不況で鉄道需要が低迷、2001年に着工予定を延期、2003年には再建計画そのものの延期を表明した。

 その後、しばらく宙に浮いた状態だったが、2013年に神戸市と再開発に向けた協議が始まると100メートル超の高層ビル建設の方針を決め、2016年に計画が発表された。

 低層部の外壁にレンガ調タイルを使って、旧ビルのデザインを再現した。周辺では、JR三ノ宮駅の駅ビルが解体され、その威容は街中でひときわ目を引く。

 震災から26年。コロナ禍に見舞われる中、かつて三宮繁栄の礎となった旧ビル同様、新たなランドマークとして船出する。

(岡本好太郎)

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