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3度目の緊急事態宣言が発令されて最初の平日。普段と変わらぬ通勤風景が見られた=26日午前、神戸市中央区元町通1(撮影・坂井萌香)
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3度目の緊急事態宣言が発令されて最初の平日。普段と変わらぬ通勤風景が見られた=26日午前、神戸市中央区元町通1(撮影・坂井萌香)

 新型コロナウイルス対応の改正特別措置法に基づく3度目の緊急事態宣言が発令された兵庫や東京、京都、大阪の4都府県は26日、期間中最初の平日を迎えた。政府はテレワークの7割実施やオンライン授業を企業や大学に求めているが、神戸・三宮や元町など主要駅周辺では、多くの会社員らが慌ただしく出勤。普段とあまり変わらない通勤ラッシュが見られた。

 JR三ノ宮駅前は、マスクにスーツ姿の人々らで混雑した。運送会社の倉庫で冷凍食品を扱う神戸市垂水区の男性(34)は「現場で働く人間にテレワークは無理」と断言する。巣ごもり需要などで仕事量は増えたといい、職場では手洗いやマスク着用など感染対策に気をつけているという。

 会社では昨年4月の緊急事態宣言時から時差出勤が導入され、帰宅時はラッシュを避けられるが「兵庫でも1日の感染者が600人を超える状況は怖い」と表情を曇らせた。

 神戸・ポートアイランドにある再生医療の会社で働く同市垂水区の女性(47)は「通勤電車の混雑は普段より少し減った程度。職場の社員が少人数でも、電車がこれでは」と肩をすくめる。

 在宅勤務が導入されているが、ショールームで病院関係者らに治療内容の説明をする担当をしており、予約があれば出勤は避けられない。宣言の急な発令に今後の勤務はまだ決まっていないという。

 一方で「コロナ慣れ」を指摘する声も。運送会社で働く男性(44)は「宣言が出ても、マスクや手洗いなどやることは同じ。もう慣れてしまった」。設計の仕事をする30代男性は「出勤した方が気持ちの切り替えができる。感染対策はこれまでも気をつけている」と話した。(古根川淳也)

 

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