将棋の第32期女流王位戦5番勝負で、27日に指される第1局の舞台は兵庫県姫路市夢前町。播磨・姫路の奥座敷として知られる塩田温泉郷にある旅館「夢乃井」だ。
塩田温泉郷は、泉源の発見が奈良時代と伝わり、江戸時代から湯治場として栄えてきた。世界文化遺産・国宝姫路城(同市)から北に約13キロ、車で約30分。西国三十三所観音霊場の27番札所、書写山円教寺(同市)の麓からは、車で約15分の立地にある。
清流夢前川のほとりにあり、「播磨富士」と呼ばれる明神山などの山並みを見渡せ、四季折々の田園風景を楽しめる。
夢乃井は、自家源泉を持ち、湯上がりに肌がしっとりする美容にいい泉質が自慢だ。地産地消にこだわって、播磨灘の魚介類や姫路和牛など旬の食材を生かした料理を提供し、真剣勝負に臨む2人の女流棋士や関係者らをもてなす。
第32期女流王位戦5番勝負では、里見香奈女流王位(29)=清麗、女流名人、倉敷藤花=に、山根ことみ女流二段(23)が挑戦する。