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ストレッチャーに患者を乗せて搬送する神戸市消防局の救急隊員ら=2020年12月、神戸市中央区港島南町2、市立医療センター中央市民病院(画像の一部を加工しています)
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ストレッチャーに患者を乗せて搬送する神戸市消防局の救急隊員ら=2020年12月、神戸市中央区港島南町2、市立医療センター中央市民病院(画像の一部を加工しています)
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 自宅で療養、待機している新型コロナウイルスの感染者が救急搬送を要請した際、搬送先が決まらず、現場に30分以上とどまる事案が神戸市内で増加している。同市消防局によると、感染「第4波」に入り4月25日までに61件あった。同26日には7時間半を要する最長の搬送もあった。医療体制が手薄となる週末に目立ち、市消防局は「大型連休(GW)の期間、なんとか対応するしかない」と危機感を強める。(堀内達成)

 同市消防局によると、これまでコロナ患者の病床は市保健所が確保した上で、救急隊に搬送先が伝えられていた。しかし患者の急増で119番での直接依頼が増え、搬送先の確保に時間がかかるようになった。

 61件とは別に、7時間半かかった搬送は今月26日にあった。80代女性が発熱などを訴え119番。隊員らが脈拍や血圧などを調べ、市保健所に連絡。保健所の医師が入院と判断し、収容先を探し始めたが難航した。

 保健所と隊員らは24カ所の医療機関と交渉。その間、5時間半を経過した時点で別の隊に交代。酸素ボンベの残量が足りなくなり追加もした。最終的に7時間24分後、市内の病院への入院が決まった。

 搬送が遅れるケースは明らかに増えている。市の自宅療養、待機者が84人だった3月15日の週は、30分以上の滞在は1件だったが、週を追うごとに3件、5件、12件、15件と増加。自宅療養、待機者が1825人になった4月19日の週は25件になった。

 2020年の現場滞在時間の最長は2時間31分で、7時間半の待機はその3倍と際立つ。4月からは保健所と消防局がともに搬送先を探す状態となり、市消防局の担当者は「コロナ患者の搬送で30分も現場にとどまるのは異常」と話す。

 7時間半もかかった80代女性も含め、搬送先が決まるまでの間に容体が急変した患者はいなかったが、担当者は「探す間に亡くなる事案がいつ起こってもおかしくない」と懸念する。

 救急搬送を巡っては、総務省消防庁は医療機関に受け入れ可能かどうかを4回以上照会し、救急隊の現場到着から搬送開始までに30分以上を要した場合を「救急搬送困難事案」と分類する。神戸市で3月15日~4月25日にあった61件のうち、保健所ではなく消防局自らが4回以上照会を担った搬送困難事案は19件だった。

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