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「小中校生向けに書いたけれど、20代からの反響も大きい」と話す高橋惇さん=神戸市中央区下山手通7
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「小中校生向けに書いたけれど、20代からの反響も大きい」と話す高橋惇さん=神戸市中央区下山手通7

 職業体験、本や映画の製作などユニークなプログラムを次々に打ち出し、子どもたちから人気の体験重視型学習塾「イドミィ」(神戸市中央区)。その経営者高橋惇さん(31)が、「一歩ふみだす勇気 挑戦する力をきみに」(スタブロブックス)をこのほど発刊した。「教科書では学べない、生きる力を伝えたい」と語る高橋さん。新著には、塾を開くまでに自ら体験してきた、いくつもの“冒険物語”が詰まっている。(鈴木久仁子)

 「じゅんちゃん」の愛称で子どもたちに親しまれている高橋さん。神戸大学発達科学部を卒業後、自転車での日本一周を2度も成し遂げたという。本書では旅の様子や出会った人たち、その時の気持ちなどが昨日のことのように生き生きと、赤裸々に語られる。

 大学で教員免許を取得したものの、もともとはお笑い芸人になるのが夢だった。「でも挫折。未熟だったからですよ。そんな自分を変えたくて、自転車で日本一周をしながら、全国の学校で体験を講演するアイデアを思いついた」

 旅はハプニングの連続だった。資金集めに始まり、野宿したり、泊めてもらったり、被災地ではボランティアをしたり、自転車を盗まれたり…。「でも何かあるたび経験値と工夫をする力を身につけていったし、人のあたたかみも知った」と笑って振り返る。

 「踏み出したことで得られた宝物」の話を、全国各地の学校で200回以上、7千人以上に講演してきた。話を聞いた不登校の子が変わったり、進学に悩む生徒が夢を追う決意をしたりと、多くの反響があった。高橋さん自身「全国に知り合いができて、日本地図に思い出の色がついた」と顔をほころばせる。

 ユニークな活動の原動力は「根拠のない自信」だという。「ほめられて育ち、何があっても何とかなるという感覚があった。10キロ走れば、別の町。世界は広く、広角レンズでものをみることの大切さも痛感した」

 旅を通じて「実体験こそ最大の学び」という考えが骨身にしみ、2017年に「イドミィ」を開いた。本書の後半ではその活動も紹介している。職業体験でお金を稼いだり、ラジオに出演したり、写真の子どもたちはみんな笑顔でプログラムに夢中。文部科学省が「自ら考える」教育へとかじを切る中、「探究型学習塾」の先駆けとなった。

 子どもが携帯を手放さない-と嘆く親には「子どもたちに挑戦する機会をつくってあげて」とメッセージを送る。「子どもたちが自分でやりたいことを見つけ、詳しく調べ、やっている人に会いに行くのを手伝ってほしい。最後は子どもが自分でやる。…あ、そんな出前授業、いつかやってみたいな」。目が輝いた。やりたいことはまだまだある。

 1400円(税別)。講演会も随時受け付け中。info@ido-my.com

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