兵庫県は10日、新たに271人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。新規感染者が300人を下回るのは4日ぶり。県と神戸市の発表分で重複があったとして計2人の取り下げがあり、累計患者数は3万5553人になった。
新たに19人の死亡も判明し、累計死者数は797人になった。入院者数(771人)は過去最多を4日連続で更新し、自宅療養者も1765人に上っている。
新規感染者は発表自治体別で、神戸市=101人▽姫路市=14人▽尼崎市=11人▽西宮市=19人▽明石市=21人▽県所管分=105人。死者は神戸市で14人、尼崎市で2人、西宮市で1人、県管轄分で2人が確認された。
伊丹市では市職員の男女2人が感染し、川西市職員1人も感染が分かった。県加古川健康福祉事務所管内の高齢者通所施設や、県加東健康福祉事務所管内の透析医療機関などで新たにクラスター(感染者集団)が認定された。
一方、入所者や職員計133人の感染が明らかになった神戸市長田区の介護老人保健施設「サニーヒル」で、死者が新たに1人確認され、計26人となったことが市への取材で分かった。市は「家族への確認などの手続きが終わっていない」として公表しておらず、10日に県が発表した死者数には含まれていない。(まとめ・山本哲志)
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