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警察庁の広域技能指導官に指定された兵庫県警の中島修作主幹=兵庫県警本部
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警察庁の広域技能指導官に指定された兵庫県警の中島修作主幹=兵庫県警本部

 専門分野において卓越した捜査技能を全国の警察職員に伝える「警察庁指定広域技能指導官」に、兵庫県警鑑識課兼教養課の一般職員、中島修作主幹(54)が選ばれた。指紋や掌紋の特徴から、事件の容疑者や被害者の身元を特定する指掌紋鑑定の技能が評価された。指掌紋鑑定の指導官は全国で5人目といい、中島主幹は「指紋一つから容疑者を割り出すこともある。きめ細かな指導で後輩の育成に努めたい」と話す。(谷川直生)

 警察庁の広域技能指導官制度は1994年に始まった。全国で203人が指定されており、兵庫県警には中島主幹を含め12人が在籍。全国各地の警察に出向き、講話などを通して後進の指導に当たっている。

 中島主幹は宍粟市出身。85年に採用され、キャリアのほとんどで鑑識課の指掌紋鑑定業務に携わってきた。現場に残る指紋は不鮮明なものも多いというが、これまでに約5千件の鑑定を行い、2012年の尼崎連続変死事件など複数の事件で容疑者特定の裏付けに貢献した。

 鑑定業務は現場の捜査員が採取、資料化した指紋などを別に採取した鮮明な資料と照合。複数の特徴点が一致するかを見極める。ルーペ一つが基本の作業で、時には30分以上ルーペをのぞき続けることもあるという。

 05年4月の尼崎JR脱線事故では、遺体の指紋の特徴から3人の被害者の身元を特定。「たくさんの遺族がいる中での鑑定は複雑な思いだったが、少しでも早い特定を心掛けた」と振り返る。

 鑑定業務に携わり、通算で約32年がたつ。視覚が資本の業務とあって、休日の読書などは控えているという。「指紋の鑑定は真実を追求すること。後進には特に、捜査の一端を担う重要な役割であることの意識付けを図りたい」と意気込む。

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