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 神戸大学大学院医学研究科と、医薬品メーカー「楽天メディカルジャパン」(東京)は18日、唾液腺がんの患者に関する共同研究の契約を結んだと発表した。神戸大にある過去の患者約100人分の検体を活用し、がんの増殖に関わるタンパク(EGFR)の傾向を調査。唾液腺がんに関するデータは少ないといい、レーザー光でがん細胞を壊す新たな治療法「がん光免疫療法」の参考にする。

 同療法が保険適用される頭頸部(とうけいぶ)がんのうち、唾液腺がんは約5%を占め、年間約1800人が発症するとされる。神戸大は過去に手術した患者の検体を提供し、楽天メディカルジャパンが、がん光免疫療法のターゲットとなるEGFRの量を検査。両者でデータを評価、解析する。同療法は、EGFRが多く現れるがんに効果があるとされる。

 神戸大では7月、治療や研究の拠点「光免疫治療センター」を開設。楽天メディカルは、光免疫療法で必要な新薬と、照射に使うレーザー機器を開発しており、連携を進めている。

 同センター長の丹生(にぶ)健一教授は「唾液腺がんに対する光免疫療法の可能性が広がると期待している」と述べた。(井川朋宏)

医療光免疫療法
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