丹波

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つけまつげ付けた?
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つけまつげ付けた?
上の人重いよぉ
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上の人重いよぉ
ひげ面黒々
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ひげ面黒々
目ぢから強っ
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目ぢから強っ
への字口
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への字口

 あれ、気のせい? 誰かに見られてる? 青田が広がる田園地帯。振り向いて目が合った。出合いは突然! まん丸のキュートな二つの目。口はおしゃべりでにぎやかな小鳥のよう。大きな“顔”の持ち主は、立派な土蔵である。思わずカメラを取り出し、ポートレートをパチリ。私の「蔵の顔」コレクションが始まった。(堀井正純)

 今春、兵庫県・丹波地方へ赴任して気付いたのは、この地の土蔵の多さだ。蔵はもちろん「貯蔵庫」だが、「富の象徴」でもある。「食」と「農」に恵まれた、丹波地域の豊かさの証しともいえるだろう。

 防火機能に優れた土蔵は近世、全国に広まった。美しい「白漆喰(しっくい)」に、幾何学模様の「なまこ壁」やレリーフ状の「こて絵」…。各地の土蔵にはさまざまな鑑賞ポイントがあるが、丹波で私を引きつけたのはその豊かな表情の数々。風雪に耐えて来た蔵たちの、いわば「百面相」である。

 「四つ目」の浅黒い顔の蔵は、よく見れば哲学的ともいえる深い目の持ち主。土壁の茶色い蔵は、板張り部分に浮き上がった円形の模様がまるで驚いた口のよう。白壁が雨風に黒ずんで、ひげ面おやじみたいな蔵もいれば、ちょっと人相が悪い蔵も。目と目の上の額に、家紋などのマークを刻印した顔もある。

 人々が寝静まった真夜中に、蔵同士がおしゃべりしだしそうな…。「あなたはぱっちりおめめですね?」「ひげはそったばかり?」「おたくのお宝、すごそうですなあ」「中は黒豆だらけです」。会話はテレパシー? メルヘンチックな妄想をするのも楽しい。

 ネパールの寺院には、壁に目を描いたものもあり、「ブッダ・アイ」と呼ぶらしい。「仏さまはいつでも見ていますよ」との意味という。丹波の「蔵の目」は、優しくときに厳しく、田畑や集落を見守っている?

■「蔵」の情報お寄せください おもしろ顔、変顔、シュっとしたハンサムさん、いろんな顔の「蔵」の情報があれば、神戸新聞丹波総局まで、メール(tanba@kobe-np.co.jp)や郵送(〒669ー3308 丹波市柏原町小南48ー1)、ファクス(0795・72・2199)でお寄せください。

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