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組み立て前の「組手什」を持つバイオマス丹波篠山のスタッフと、完成した棚(左)=丹波篠山市役所
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組み立て前の「組手什」を持つバイオマス丹波篠山のスタッフと、完成した棚(左)=丹波篠山市役所
岡田恵教諭が「組手什」で作った椅子(岡田教諭提供)
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岡田恵教諭が「組手什」で作った椅子(岡田教諭提供)
岡田教諭製作のスリッパ入れ(岡田教諭提供)
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岡田教諭製作のスリッパ入れ(岡田教諭提供)

 NHKの朝の連続ドラマ「おかえりモネ」に登場した、さまざまな家具に加工できる木工キット「組手什(くでじゅう)」が注目を集めている。国内の間伐材を有効活用した部材で、兵庫県内では丹波篠山市垣屋のNPO法人「バイオマス丹波篠山」(高橋隆治代表)が取り扱う。6日には、地元の小学校の児童たちが、組手什を使った木工製作に取り組む。(堀井正純)

 組手什は長さ200センチ、幅3・9センチ、厚さ1・5センチの木材に、40個の切り欠き(溝)加工を施した部材。ノコギリで必要な長さに切断後、溝部分をはめ合わせ、たたいて接合すれば、クギや接着剤を使わずに棚や椅子を組み立てることができる。素材の軽さも長所で、解体して別の家具に変身させることも可能。2011年の東日本大震災では、避難所に組手什が寄贈され、整理用の棚やプライバシー確保のための間仕切りに使われたこともある。

 ドラマでは、宮城県の森林組合で働く主人公モネ(清原果耶さん)が組手什を使って、小学校の図書室の本棚や実家のお盆の飾り棚を作るなど、物語で重要な役割を果たした。

 「バイオマス丹波篠山」では、丹波篠山市内の杉やヒノキの間伐材を利用し、約5年前から本格的に製造・販売。ドラマ放映後から問い合わせが増えたといい、「もっと関心が集まれば、森の環境を守る上でも役に立つ」と期待する。

 組手什を初めて授業に取り入れるのは市立西紀小学校(同市乗竹)。総合学習の一環で毎年、5年生が同NPOの指導を受け、間伐材の伐採などの林業を体験してきた。

 岡田恵教諭によると、児童らが家具作りにチャレンジするといい、事前に教諭自ら椅子やスリッパ立て、棚を作った。「設計図を作るのが大変だけれど、組み立ては楽しく、ものづくりの喜びが味わえる。ヒノキのいい香りがするのもいい。子どもたちも夢中になるのでは」と笑顔で話している。

 組手什は20本一組で1万円。1本500円でも販売している。同NPOTEL079・593・1150

    ◇    ◇

 組手什は、愛知県で木材の有効利用に取り組む「あいちの木で家をつくる会」のメンバーらが2009年に共同開発した。さまざまな場所で作り、広めてもらおうと版権を放棄し、宮城や栃木、滋賀など国内各地で生産している。

 ドラマ放映後、物語の舞台・宮城県登米市にある登米町森林組合では、組手什が在庫切れに。ネット販売も手掛ける鳥取県のNPO「賀露(かろ)おやじの会」でも注文が急増したという。関係者は「簡単な日曜大工で家庭やオフィスに木のぬくもりを取り入れられる。ドラマ放映で認知され、定着していけば」と話している。

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