丹波

  • 印刷
選手たちの感謝がこもったユニホームを贈られたマネジャーの川岸天宮さん(左)と兼古知歩さん=氷上西高校
拡大
選手たちの感謝がこもったユニホームを贈られたマネジャーの川岸天宮さん(左)と兼古知歩さん=氷上西高校
氷上西高野球部メンバーと川岸さん(最前列左から2人目)と兼古さん(同3人目)=氷上西高校
拡大
氷上西高野球部メンバーと川岸さん(最前列左から2人目)と兼古さん(同3人目)=氷上西高校

 休止状態から昨年活動を再開した氷上西高校(兵庫県丹波市青垣町佐治)の硬式野球部で、マネジャーを務めてきた3年の川岸天宮(あみや)さん(17)と兼古(かねこ)知歩さん(17)がこの夏、引退する。練習に付き合い、相談にも応じた「新生野球部に欠かせない存在」。15日の全国高校野球兵庫大会初戦を前に、選手たちは2人に名前入りユニホームをプレゼントした。(川村岳也)

 川岸さんと兼古さんは幼なじみ。中学時代はソフトボール部でバッテリーを組んだ仲だ。「高校では野球部のマネジャーになろう」と考えていた川岸さん。しかし、硬式野球部は部員不足で事実上の休止状態。諦めざるを得なかった。

 転機は2年生の時。春に着任した藤田喜継(よしつぐ)教諭が新入生に声を掛けてメンバーを集め、新生硬式野球部を発足させた。これを聞きつけた川岸さんは兼古さんを誘って、念願のマネジャーになった。

 新入部員たちは野球経験がなく、塁の回り方も分からない素人集団。2人は練習準備や後片付けなどのかたわら、ソフトボールの経験を生かし、自らノックを買って出ることも。藤田監督は「てきぱきと動いてくれて、ありがたかった」と振り返る。

 選手たちの相談にも耳を傾けた。学年が違うため、最初はぎこちなさもあった。それでも「選手の身近にいよう」と心掛け、時間を見つけては積極的に話し掛けた。

 何よりうれしかったのは、選手たちの成長だった。ルールさえ知らなかった選手たちが「面白いゲームを見せてくれるようになった」(川岸さん)という。献身的な活動に、俵龍星(りゅうせい)主将(17)は「本当に優しく接してくれて、だらけたときには叱ってくれた」と話す。

 引退前、2人に“ありがとう”を伝えたい-。選手たちはこっそり連絡を取り合い、ユニホームを用意した。右袖には、それぞれ2人の名前が刺しゅうされた特注品だ。

 選手たちは大会のメンバー発表に合わせて、グラウンドでユニホームを贈った。何も知らされていなかった2人は「すごい」と目を丸くしながら、歓声を上げた。マネジャーの1年を振り返り、川岸さんは「一つのことに打ち込めて充実していた」と笑う。兼古さんも「選手と一緒になって、監督から諦めないことを学んだ」と話す。

 硬式野球部には今年、野球経験がある1年生が入部し、計15人の陣容になった。大会を前に、川岸さんは「初心者でもやってやるという元気の良さを見せて」とエールを送る。兼古さんは「野球部で良かったと思えるように楽しんで試合をしてほしい」と話していた。

【特集ページ】兵庫の高校野球

丹波
丹波の最新
もっと見る
 

天気(9月25日)

  • 30℃
  • ---℃
  • 10%

  • 27℃
  • ---℃
  • 20%

  • 29℃
  • ---℃
  • 10%

  • 29℃
  • ---℃
  • 10%

お知らせ