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石庭に現れた二つの「円」=丹波篠山市立町(写真・森山雅智氏 設計・新素材研究所/杉本博司+榊田倫之)
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石庭に現れた二つの「円」=丹波篠山市立町(写真・森山雅智氏 設計・新素材研究所/杉本博司+榊田倫之)

 美しい石庭に浮かび上がるのはレンコン? 車輪? 鳥の目で眺めると、二つの円形の図柄に引きつけられる。兵庫県丹波篠山市で、長年黒豆を扱ってきた老舗卸「小田垣商店」の庭に現れた、二つの“目”である。

 南米・ペルーの「ナスカの地上絵」は、上空からでないと絵柄が判別しにくいが、ここは地上からでも十分鑑賞できる。設計者は、世界的な美術家杉本博司氏。石やコケで構成した「枯山水」の禅庭を現代的にアレンジしたという。

 円形部分は、縄文遺跡である「環状列石」をイメージした石組み。素材となったのは、本物の縄文遺跡の出土品や近代以前の中国で牛馬が引き、農地をならしていた石のローラーだ。黒石を黒豆に見立て、敷石にした延段(のべたん)(通路)もある。

 小田垣商店の趣ある建物は国登録文化財。今春10棟のうち5棟の改修を終えた。石庭もその一部。今後、茶室などにも手を加える。

 石庭の横の渡り廊下は、まるで能舞台の「橋がかり」。将来は多彩なイベントのステージにもなりそうだ。シンプルな庭で、能楽の夢幻の世界が展開される日を想像してみる。鳥たちも空や樹上から眺めるだろうか? (堀井正純)

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