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円通寺のふすまから出てきた、江戸時代の人相書=柏原藩陣屋跡
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円通寺のふすまから出てきた、江戸時代の人相書=柏原藩陣屋跡
発見した人相書の文章を基に、氷上郷土史研究会の会員が描いた絵=柏原藩陣屋跡
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発見した人相書の文章を基に、氷上郷土史研究会の会員が描いた絵=柏原藩陣屋跡
氷上郷土史研究会が活動成果の下張り文書を初公開している企画展=柏原藩陣屋跡
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氷上郷土史研究会が活動成果の下張り文書を初公開している企画展=柏原藩陣屋跡
円通寺のびょうぶ。内部に多くの古文書が張られている=柏原藩陣屋跡
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円通寺のびょうぶ。内部に多くの古文書が張られている=柏原藩陣屋跡

 江戸時代、逃走中の犯罪者らを捜すため、幕府が顔の特徴などを記して配った「人相書(にんそうがき)」が、兵庫県丹波市氷上町御油の円通寺で見つかった。同寺の古いふすまなどを解体し、下張り文書を調べている氷上郷土史研究会が確認した。約4年半の活動成果として、人相書をはじめ7種類52点の古文書を柏原藩陣屋跡(同市柏原町柏原)内の資料室で、初めて一般公開している。(藤森恵一郎)

 一、年齢は二十四歳。ただし年齢より老けて見える。

 一、身長は高く、中肉。丸顔で、鼻筋が通っている。色黒のほう。

 一、眉毛は薄いほう。

 同研究会が発見した人相書2点のうち1点には、継母を殺害した東北地方の男の年齢や容貌、服装などが具体的に文章で書かれていた。

 その上で「右の通りの者が居た際は、その場に留め置き、幕府の領地であればお代官に、大名や旗本などの領地であれば領主地頭へ(申し出なさい)」とされている。

 同研究会古文書部会の山内順子代表は「円通寺にはかつて丹波や但馬などに末寺が200余りあった。取りまとめ役として幕府との連絡を担っていた」と説明。「見つかった文書は、末寺に配布する人相書の控えではないか」とみる。

 この人相書には、時代劇で見るような似顔絵は付いておらず、文章を基に同研究会の会員が描いた絵も展示している。

 企画展は同研究会と市教育委員会の主催。人相書のほかに、旧氷上郡の各寺に在籍する僧侶の人数や年齢などを報告した文書▽寺のタバコ栽培に関する文書▽寺の鉄砲所持に関する文書-などもある。2020年5月に神戸新聞丹波版で紹介した明治初期のコレラ流行に際して兵庫県が発行した文書や、明治後期に日本初の観覧車が大阪に登場したことを伝える当時の新聞記事なども。

 山内さんは「ふすまの下張り文書はまるでタイムカプセルのようで、当時のリアルを知ることができる。これまでは研究会の発表会や会誌のみで報告していたが、広く一般の人にも楽しんでもらえたら」と話している。

 20日午後2時から、山内さんが展示解説をする。企画展は26日まで。21日は休館。無料。午前9時~午後5時(入館は同4時半まで)。市立柏原歴史民俗資料館TEL0795・73・0177

■研究会の活動協力者募集

 氷上郷土史研究会は2019年から本格的に、円通寺(丹波市氷上町御油)のふすまやびょうぶを解体し、下張り文書を調べている。

 古いふすまなどの中には、保温性や強度を高めるため、不要な文書が何層にも張り重ねられている。当時の人々の暮らしぶりや地域の様子を知る上で貴重な史料。同研究会古文書部会が中心となり、神戸大の松下正和特命准教授の指導のもと、年5回ほど文書の剥がしや解読などにあたる。

 これまでにふすまなど10枚を調べ、約千点の古文書を発見。まだ、10枚ほど手付かずのふすまがあるという。活動に参加する協力者を募っており、次回は30日午後1時半から同寺で。参加費は500円。

 同部会の山内順子代表は「円通寺に限らず、民家のふすまの下張り文書も貴重な史料。見つけたら処分せず、連絡を」と呼び掛けている。山内さんのメールアドレスは、junesbox2002@yahoo.co.jp

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