兵庫県丹波市春日町七日市の道の駅「丹波おばあちゃんの里」が26日、再整備工事を終えてリニューアルオープンした。物産館の売り場面積が増築で2倍になり、観光案内施設や恐竜形遊具を新設。春の嵐が吹き荒れる悪天候にもかかわらず、営業再開初日から多くの地元住民や観光客でにぎわった。(川村岳也)
同道の駅は2006年開業。19年度には37万人が来場し、20年には国土交通省の重点「道の駅」に選ばれた。市は周遊観光の拠点化を目指し昨年7月に着工、今年1月から工事のため全面休業していた。
再整備の総事業費は約2億6千万円。物産館の売り場を156平方メートルから320平方メートルに拡大したほか、恐竜やナウマンゾウをモチーフにした大型遊具と屋根付きの渡り廊下を建設。駐車場も93台分増やし、計199台を収容可能になった。
丹波市や県の関係者らによるテープカットの後、午前10時に開店。物産館では早速、地元産の農産物を求める人でレジに列ができた。加古川市のアルバイト男性(80)は丹波市産の野菜を手に「以前より通路が広くなって雰囲気も明るくなり、買い物がしやすくなった」と笑顔だった。
またフードコート横に新設された観光情報センターでは、センターの愛称「丹波ええとこナビ」を考案した丹波市の日下かづゑさん(90)の表彰式を開催。賞状を受け取った日下さんは「うれしいやら恥ずかしいやらで感激しました」と照れていた。
