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「丹波ええとこナビ」と命名した日下かづゑさん=丹波市春日町黒井、丹波市観光協会
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「丹波ええとこナビ」と命名した日下かづゑさん=丹波市春日町黒井、丹波市観光協会
道の駅「丹波おばあちゃんの里」にオープンした観光情報センター。看板には「丹波ええとこナビ」と記されている=丹波市春日町七日市
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道の駅「丹波おばあちゃんの里」にオープンした観光情報センター。看板には「丹波ええとこナビ」と記されている=丹波市春日町七日市

 3月26日に新装開店した道の駅「丹波おばあちゃんの里」(兵庫県丹波市春日町七日市)に、新しく観光情報センターができました。愛称は「丹波ええとこナビ」。丹波市の日下かづゑさん(90)が考えついたフレーズが公募で選ばれました。(川村岳也)

 「ポンと思いつきで言ったことが採用されて、『ほんまけえ?』と驚いた」と日下さん。よくよく話を聞いてみると、この愛称はこれまでの人生経験から着想したそうです。

 日下さんは1932(昭和7)年、現在の同市市島町で生まれました。23歳で旧春日町に住む夫の弘さんと結婚。2人の子どもに恵まれましたが、幸せな生活は突然終わりを迎えました。43歳で弘さんががんで亡くなったのです。日下さんが38歳のときでした。

 「夜中に布団の中で一人で泣いたこともあったが、よい方へよい方へと考えるようにした」。当時、長男は中学生、長女が小学生でした。弘さんの母も同居していました。家族を養うため、教室を開いていた編み物を生かし、自宅で毛糸を売る店を始めました。

 家計は苦しかったそうです。ですが、編み物教室の生徒たちが毛糸を買って店を支えてくれました。近所の人がたびたび野菜を譲ってくれ、「店で買ったことがほとんどないほどだった」と振り返ります。

 2人の子どもは独り立ちし、3人の孫にも恵まれました。60歳で店を畳んだ後は、75歳まで地元の独居高齢者たちに弁当を作るボランティア活動に携わりました。

 日下さんの胸にはいつも、丹波のまちについて「みんながよくしてくれた。ええとこやなあ」という実感があったと言います。

 取材中、日下さんは繰り返し感謝の言葉を口にしました。「もったいないほど親切な人に囲まれて、90歳になるまで生きさせてくれた」「みんなに助けてもらったおかげ。ありがたい人生」と。

 かくも深い思いがこもったセンターの愛称。「たんばええとこ」。センターを訪れた人たちが、もっと、もっと、丹波地域の良さを知るきっかけになれば-。

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