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「山笑う」は春の季語。子規の句「故郷やどちらを見ても山笑ふ」を下敷きに、コロナ禍でマスク姿の「笑う山」を表現した作品
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「山笑う」は春の季語。子規の句「故郷やどちらを見ても山笑ふ」を下敷きに、コロナ禍でマスク姿の「笑う山」を表現した作品
ウクライナ危機を扱った野々口さんのカラー漫画。蕪村の句「春の海ひねもすのたりのたりかな」(上)と「菜の花や月は東に日は西に」から着想した=丹波篠山市河原町
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ウクライナ危機を扱った野々口さんのカラー漫画。蕪村の句「春の海ひねもすのたりのたりかな」(上)と「菜の花や月は東に日は西に」から着想した=丹波篠山市河原町
正岡子規の句「大仏のうしろ姿も長閑(のどか)なり」をモチーフにした、ののぐちさとるさんの作品
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正岡子規の句「大仏のうしろ姿も長閑(のどか)なり」をモチーフにした、ののぐちさとるさんの作品

 兵庫県丹波篠山市野々垣出身の漫画家・イラストレーター、ののぐちさとる(野々口悟)さん(66)が、同市河原町の多谷畳店で自作漫画を展示している。敬愛する俳人・正岡子規の句を主題にした作品のほか、ウクライナ危機を扱った反戦漫画も掲げる。5日まで。入場無料。(堀井正純)

 野々口さんは篠山鳳鳴高から龍谷大へ進学。コミック研究会で本格的に漫画を描くようになった。大卒後、京都市内の画材専門店に約30年勤務したが、胃がんの闘病を転機に約10年前、退職。幸いがんは再発せず、現在はこだわりの文具を販売しながら、好きな漫画の制作を続ける。

 描く漫画は一こま漫画が中心。同人誌「ぼむ」などで活躍し、読売国際漫画大賞に入賞した経験も。政治的な風刺漫画は好まず、ユーモアの中に人間を見つめる作品を描くのが信条だ。

 今回の会場を飾るのは、水彩や油彩で描いた一こま漫画や雑誌「郷友」に掲載した挿絵など約10点。宇宙的ともいえる壮大な情景を描く与謝蕪村の名句「菜の花や月は東に日は西に」に着想したカラー漫画は、画面下半分を菜の花の黄色、上部を空の青で彩った。ウクライナ国旗に重ね、銃を手にした兵士の悲哀を後ろ姿でシンプルに描写する。

 同じく蕪村の平穏このうえない句「春の海ひねもすのたりのたりかな」をテーマにした作品では、春の海で、小舟の中、のんびり昼寝する兵士を表現。「ロシアもウクライナも、兵隊は好きで戦っているわけではないと思う。一兵士の心情になって描いた。善悪を表現したいのではなく、戦争はだめということ」と野々口さん。会場では文具も販売する。午前10時~午後4時。多谷畳店TEL079・552・0472

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