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2年ぶりに飼い猫のチャコと再会した、足立鈴子さんと夫の保夫さん=丹波市
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2年ぶりに飼い猫のチャコと再会した、足立鈴子さんと夫の保夫さん=丹波市
2020年に足立鈴子さん宅から「家出」し、2年ぶりに戻ったネコのチャコ=丹波市
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2020年に足立鈴子さん宅から「家出」し、2年ぶりに戻ったネコのチャコ=丹波市
「フォレストドアしぐら」では、チャコの保護をきっかけに丹波布と丹波地域の木材を使った首輪が開発された=丹波市
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「フォレストドアしぐら」では、チャコの保護をきっかけに丹波布と丹波地域の木材を使った首輪が開発された=丹波市
もう1匹の飼い猫コトラ(奥)とはまだ仲良くなれていないチャコ=丹波市
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もう1匹の飼い猫コトラ(奥)とはまだ仲良くなれていないチャコ=丹波市
足立鈴子さんが電話投稿した「イイミミ」の記事
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足立鈴子さんが電話投稿した「イイミミ」の記事

 「◆2年ぶりにうちの子が」-。12日付本紙朝刊「イイミミ」(一部地域は11日付夕刊)に、こんな見出しの記事が載った。家出した飼い猫が2年ぶりに見つかったとの内容だった。喜びの声を寄せたのは兵庫県丹波市の主婦、足立鈴子さん(74)。「まさか」の再会を果たした愛猫チャコは約1年半、保護猫として育てられ、命をつないでいた。(真鍋 愛)

 大の猫好きで、迷い猫を保護しては自宅で飼っていた鈴子さん。チャコは約9年前、三木市に住む長女の孝子さん(47)が知人から譲り受け、鈴子さん宅にやって来た雌猫だ。

 チャコは鈴子さんや夫の保夫さん(78)が他の猫をかまうと、「ネコパンチ」をお見舞いするほどの焼きもち焼き。散歩が大好きで、朝5時には、眠っている保夫さんの肩をたたいて「窓を開けろ」とせがんだ。気が済むと家に戻り、ご飯を食べて眠るのが日課だった。

 チャコが「家出」したのは、2020年4月17日。晩ご飯に姿を見せず、翌朝になっても帰ってこなかった。「迷子になったのかも」と、丹波市や京都府福知山市の山道を探し回った。警察や県動物愛護センターにも問い合わせたが、手掛かりは見つからなかった。

 「もう亡くなったのかな…」。チャコがいなくなって約1カ月後、自宅裏山にある元飼い猫たちのお墓で、四十九日法要を済ませた。鈴子さんは毎日、墓にご飯を供え、手を合わせ安らかな眠りを願った。

 失踪から2年が過ぎた今月7日早朝、鈴子さんのスマートフォンに、孝子さんから思いがけないメッセージが届いた。「これ、チャコじゃない?」。一緒に送られてきた写真には、さび柄の猫が写っていた。左前足は顔や体に比べると少し明るい茶色で、チャコの特徴と一緒。鈴子さんは涙を流しながら返信した。「チャコちゃんです。どこで見つけたの」

 孝子さんが送ったチャコの画像は20年10月、写真共有アプリ「インスタグラム」から投稿されていた。鈴子さん宅から直線距離で約3キロ離れた製材会社「木栄」(丹波市青垣町桧倉)に迷い込んだ時の写真。アカウントは、同社が運営に携わる旧神楽小学校の利活用施設「フォレストドアしぐら」(同市青垣町文室)だった。

 保護した元社員の衣川武伸さん(48)は「人懐こく、しつけもされていたので飼い猫だろうと思った」。衣川さんらは交流サイト(SNS)や張り紙で情報を発信し、「つむぎ」と名付け、施設内で面倒を見た。昨年10月からは朝来市で起業した衣川さんが引き取り、同市の事務所で育てていた。

 チャコが家を出た経緯が気になっていたという衣川さん。「飼い主の元に帰った方が幸せだと思う半面、SNSを見て軽い気持ちで『また飼いたい』となったのなら…という懸念も捨てきれなかった」と打ち明ける。だが、チャコと再会するなり号泣する鈴子さんを見て、「戻っても大丈夫と確信した」。

 鈴子さんは「優しい人たちにかわいがってもらえて良かった。幸せに育ててくれて、感謝しかない」とほほ笑む。9日に鈴子さん宅に帰ったチャコはよく食べ、よく眠り、久しぶりの実家暮らしを満喫している。

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