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金山の名所「鬼の架け橋」。歌川広重も描いたことで知られる=丹波市
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金山の名所「鬼の架け橋」。歌川広重も描いたことで知られる=丹波市
歌川広重が描いた「六十余州名所図会 丹波 鐘坂」。右上に「鬼の架け橋」がある(丹波市立植野記念美術館提供)
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歌川広重が描いた「六十余州名所図会 丹波 鐘坂」。右上に「鬼の架け橋」がある(丹波市立植野記念美術館提供)

 巨大な岩が橋のように横たわり、江戸時代の浮世絵師歌川広重も描いた「鬼の架け橋」は、兵庫県丹波篠山市と丹波市境にまたがる金山(標高540メートル)山頂近くにある。4月下旬、丹波随一の奇景を目指した。(谷口夏乃)

 丹波市在住の登山ガイド中辻郁美さんに、登頂前の注意点を聞いた。登山届の提出か、計画を誰かに知らせる▽クマが出やすい朝夕の回避▽ルートの下調べ▽時間に余裕がある計画▽登頂前のトイレは必須-と教えてくれた。

 「距離が短い丹波篠山市側がお勧め」と中辻さん。登山口は追入神社(丹波篠山市追入)すぐそばにある。神社で安全を祈願した。

 いきなりの急坂。進むにつれ、麓を走る車の音は遠ざかった。聞こえてくるのは、風の音とウグイスの鳴き声、それに苦手な虫の羽音…。心細くなり、熊よけも兼ねてスマートフォンでお気に入りのアップテンポの曲をかけた。鼻歌交じりで登り進めた。

 スタートから1時間足らず。大迫力の光景と対面した。V字形の岩場に長さ約5メートルの巨岩が架かっていた。まさに奇景。岩を力いっぱい押したが、びくともしない。すぐ下をのぞくと、傾斜90度近い崖。国道176号ははるか下だった。

 山頂には、明智光秀が丹波攻めの拠点として築いた金山城跡があった。黒井城を守る荻野(赤井)直正と八上城主の波多野秀治の連絡を分断するために築城したとされる。そこからは、黒井城と八上城方面が見渡せた。

【メモ】追入神社は舞鶴若狭道丹南篠山口インターチェンジから国道176号で北西へ約15分。登山者専用の無料駐車場もある。JR福知山線柏原駅から、篠山営業所行きバスに乗り「追入」下車。丹波篠山観光協会TEL079・506・1535

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