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欧州選手権に出場するモリス・ナタリーさん=丹波篠山市東沢田、篠山中学校
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欧州選手権に出場するモリス・ナタリーさん=丹波篠山市東沢田、篠山中学校

 兵庫県丹波篠山市の小中学校の外国語指導助手(ALT)で、南アフリカ出身のモリス・ナタリーさん(27)=同市=が、ドイツで27日から開かれる剣道の欧州選手権に、南ア代表として出場する。2019年に来日し、地域の一員として暮らしながら技を磨き続けてきた。母国と丹波篠山の誇りを胸に奮闘を誓う。(川村岳也)

 ヨハネスブルク生まれ。剣道4段の実力者で、4段以上は同国に20人ほどしかいない。17~19年には世界選手権や欧州選手権に計3回出場、敢闘賞を受けたこともある。現在は西紀小、西紀中、味間小の3校で英語を教える。

 日本文化との出合いは4歳の時。父の勧めで近所の空手道場に入門した。日本の漫画や小説に親しむようになり、人気アニメ「ブリーチ」で剣道の格好良さに引かれた。17歳で初めて稽古をしてみると、立ち合いで「相手の感情や性格まで感じられること」に、勝ち負けを超えた魅力を感じ、のめり込んだ。

 武道の礼儀作法や相手を敬う精神が「今の自分をつくってくれた」とモリスさん。日本の子どもに海外文化を伝えることで恩返ししたいと来日を決意。大学卒業後、ALTの派遣プログラムに申し込んだ。

 丹波篠山市に着任後は、剣道部のある市内の中学校で生徒に交じって練習し、20年から地元の剣道教室にも通う。「掃除から竹刀振りまで、子どもたちと一緒に取り組んでくれる」と教室長の堀毛孝さん。子どもたちとは、ルーツの違いを超えて交流が深まっている。

 来日するまで知らなかった丹波篠山には、すっかりなじむことができた。この地でギャラリーなどを経営して日本文化を発信するのが人生の目標になったほど。「人が優しく、歴史があって面白い」。心落ち着く環境は剣道の結果にもつながり、4段は昨年、日本で取得した。

 選手権では、女子の団体戦と個人戦に臨む。「自分に声がかかるのは競技人口が少ないから。でも国を代表できるのはとてもうれしい」と謙遜しつつ、「自分のホームになった丹波篠山も代表し、良い勝負を見せたい」と話す。

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