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丹波市を訪れた声優の島本須美さん(右から2番目)=27日午後、丹波市氷上町成松、ヱビスシネマ。
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丹波市を訪れた声優の島本須美さん(右から2番目)=27日午後、丹波市氷上町成松、ヱビスシネマ。
ラジオの公開収録に出演した声優の島本須美さん(中央)=27日夜、丹波市氷上町成松、ヱビスシネマ。
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ラジオの公開収録に出演した声優の島本須美さん(中央)=27日夜、丹波市氷上町成松、ヱビスシネマ。
映画観賞前にコスプレ姿で記念撮影する来場者ら=27日午後、丹波市氷上町成松、ヱビスシネマ。
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映画観賞前にコスプレ姿で記念撮影する来場者ら=27日午後、丹波市氷上町成松、ヱビスシネマ。
「ルパン三世 カリオストロの城」の応援上映の様子=27日夜、丹波市氷上町成松、ヱビスシネマ。
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「ルパン三世 カリオストロの城」の応援上映の様子=27日夜、丹波市氷上町成松、ヱビスシネマ。

 宮崎駿監督の映画「ルパン三世 カリオストロの城」で、ヒロインのクラリス役を務めた声優の島本須美さんが、兵庫県丹波市氷上町成松のミニシアター「ヱビスシネマ。」で、ラジオ大阪の公開収録に臨んだ。「カリオストロの城」は、声優デビュー1年目の作品。島本さんは「声を作る声優さんの作業が全くできていなかった」とおどけ、「クラリスは地声でやりました」などと、収録秘話を明らかにした。

 公開収録は、同シアターで27日から「カリオストロの城」の上映が始まったことを記念して、同日、行われた。同シアター支配人で、映画監督の近兼拓史さんがパーソナリティーを務める「近兼拓史のウィークリーワールドニュース」で放送される。

 公開収録には50人が参加。島本さんは「当時はド新人で…。周りは大先輩だらけだった」。出番を勘違いして昼食に出掛けてしまった裏話なども披露し、「ふてぶてしい新人でしょ?」と、笑いを誘った。

 クラリスの役作りについては「台本を読んでキャラクターをつかんだら、後は自分が全身を使って演技しているような作り方をしていた」と振り返った。

 島本さんは、宮崎作品の「風の谷のナウシカ」でナウシカ役も務めた。「火の七日間」と呼ばれる戦争で巨大産業文明が崩壊した後の世界が舞台だ。

 ロシアのウクライナ侵攻など、世界中で争いが続く状況について「『ナウシカ』と同じことを今やっているのが悲しい」と、肩を落とした。

 さらに、「私たちはナウシカと同じようにマスクを手放せず、世界のどこかで争いがある」と指摘。「(「ナウシカ」で人類の文明を破壊し尽くした)巨神兵だけは、この時代に出てきてほしくない」と願った。

 ルパン三世のコスプレ姿で来場した会社員の坂元勝良さん(53)=京都府=は「今日も朝イチで映画を見返して来た。クラリスは私の青春です」と感動していた。

 島本さんの大ファンという会社員女性(35)=大阪府=は「女神がこの世にいるなら、あんな声でしゃべるんだろうなと思った。神々しかった」と、収録を堪能した様子だった。

 番組では、近兼さんが制作中で、同市が舞台の映画「銀幕の詩」でナレーションをすることも発表された。

 番組は2回にわたって放送される。1回目はネット配信サービス「radiko(ラジコ)」で1週間聴くことができる。2回目は6月6日、ラジオ大阪で午後10時から。FM805たんばなどでも後日、放送される。(真鍋 愛)

   ◇

 主なやり取りは次の通り。

 近兼 「カリオストロの城」は島本さんを語る上でも外せない作品だと思う。

 島本 そうですね。ちょっとつたない芝居だったと思うんですけれども…。声優デビュー1年目の作品だった。ド新人で。舞台の勉強はしてましたけど、声優さんとしては1年生。周りは大先輩だらけの中で、どれだけ緊張したか…と、思うでしょ?

 でもね、収録の最初、「出番ない人はご飯食べにいってください」と言われて、私、(出番があったのに)食べに行っちゃって。すっごいふてぶてしい新人だと思いません?(笑)

 近兼 「カリオストロの城」の公開当時、僕は「とってもいい作品だな」と思っていたが、映画としては案外、めちゃくちゃヒットした記憶がないんですが。

 島本 本当にそうだったと思います。(映画公開後)初めてテレビ番組で放送された途端に「ぶわー」ってすごいことになっちゃって。

 たくさんファンレターもいただいて、最初のうちは「どうもありがとう。これからも頑張ります」と書いていたんですけど、そのうち間に合わなくなっちゃって。申し訳ないです。

   ◇   ◇

 番組アシスタント・中村葵 喉のケアや、何かルーティーンなどはありますか。

 島本 朝1回目の歯磨きの時だけストレッチしたり、スクワットしたり。夜寝る前にはテレビを見ながら腹筋100回、背筋100回を毎日しています。

   ◇   ◇

 近兼 さて、なぜこんな片田舎の映画館になぜ島本さんが来たのか、皆さん気になりませんか? 僕は映画監督として連絡させていただいた。「実は今、丹波の山奥で映画を撮っておりまして、映画のナレーションをお願いできないか」と。

 島本 いやだなあ(笑)

 (会場から大爆笑が起こる)

 島本 いやだったら、今日来てないか(笑)

 近兼 というわけで、映画「銀幕の詩」のナレーションを島本さんにお引き受けいただけることになった。映画の完成の楽しみが一つ増えた。

   ◇   ◇

 近兼 あれは難しかった、という役どころはありますか。

 島本 いっぱあります。昔、映画「氷の微笑」で(米女優の)シャロン・ストーンの声をあてたことがあるんですけど、「あなたの中の1番低い声を使ってください」と言われて。しゃべり出しはいいんですけど、後半にいくと楽なところで段々声が高くなっちゃって、「わー」っと感じて。無理して声を作っている時は、しょせんそこまでですね。

 あと、アニメ「小公女セーラ」では高めに声を作っちゃったので、ちょっと大変でした。

 ただ、クラリスは、声を作るという声優さんの作業が全くできていなかった。女優さんの仕事の一つとして声優さんを始めてしまったので、自分がクラリスをやっているつもりで声を出していた。当時の地声なんです。

 近兼 じゃあ、まさにクラリス姫だったわけですね。

 島本 当時はですね。台本を読んでキャラクターをつかんだら、後は自分が全身を使って演技しているような作り方をしていた。

   ◇   ◇

 島本 「風の谷のナウシカ」の舞台は約千年後世界のはずなのに、私たちは同じようにマスクを手放せなくて、世界のどこかでは争いがあって。今、同じ事をやっているのがなんか悲しくって。今、この瞬間にも苦しんでいる人たちがたくさんいる。本当に平和な世界になるといいなと、心から思います。

 近兼 1番あってほしくない形に進んでいっている。

 島本 ね。お願いだから(「ナウシカ」で人類の文明を破壊し尽くした)巨神兵だけは、この時代に出てきてほしくないなと思います。

   ◇   ◇

 来場者 「カリオストロの城」の秘話を教えて下さい。

 島本 秘話…大体しゃべり切っちゃってるな(笑)。最初の(クラリスが気絶しているルパンに)「もし、もしもし」と話しかけるシーンは、録音監督に「電話を掛けているみたいに聞こえるよ」って言われて。今日も聞いてみたら、やっぱり電話掛けてましたね。

 あとは、カップ麺を食べるシーンがありますよね。カップ麺自体が新しい時代で、(出演者ら)みんなで「今の時代だなぁ」と話しましたね。あと、(ルパン役の)山田康雄さんが「(セリフの)ロリコンってなんだ?」っておっしゃってて。まだロリコンって言葉が一般的じゃなかった時代だったので。お元気だった頃の康雄さんを思い出しますね。

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