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三宅之功さんのオブジェ。現代アートと趣のある和建築の競演が楽しめる=丹波篠山市河原町
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三宅之功さんのオブジェ。現代アートと趣のある和建築の競演が楽しめる=丹波篠山市河原町
和室を異空間に変化させた大上裕樹さんの「陶」によるインスタレーション=丹波篠山市河原町
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和室を異空間に変化させた大上裕樹さんの「陶」によるインスタレーション=丹波篠山市河原町
黒猫の頭をかたどった、高さ約2メートルの立体アート。中に入ることもできる。離れた場所には猫のしっぽも=兵庫県丹波篠山市河原町
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黒猫の頭をかたどった、高さ約2メートルの立体アート。中に入ることもできる。離れた場所には猫のしっぽも=兵庫県丹波篠山市河原町

 キャッチフレーズは「町屋が美術館に変わる」。近世・近代の面影を残す、兵庫県丹波篠山市河原町周辺の町屋を舞台に、現代アートなどを展示する「丹波篠山・まちなみアートフェスティバル2022」が17日、開幕した。市内外の美術家や工芸家、建築家など46人が出展。アートと町屋、両方が主役となって、城下町の秋を盛り上げる。(堀井正純)

 2009年に始まったアートイベントで8回目。近年は隔年開催で、前回の20年は新型コロナウイルスの影響で規模を縮小した。国重要伝統的建造物群保存地区に選定されている一帯は昨春、電柱の地中化事業が完了。電線がなくなり、すっきりとした通りや民家の横に展示された野外アートもあり、町歩きをしながら鑑賞できる。

 丹波焼の名品を展示する「丹波古陶館」前には、植物をはわせた高さ2メートルの卵形のオブジェが出現。美術家三宅之功さん(三田市)による作品で、今後ツタが成長すれば、緑に包まれるという。「紅葉する植物を選んだので、緑から赤へ色も変化する。できれば、イベント後もしばらく展示を続けたい」と三宅さん。

 巨大な黒猫をかたどった立体アートもあり、「すげー」と驚く小学生もいた。

 会場は町屋を中心に27カ所。町屋を改修したカフェや古民家ホテルなどのほか、住民が住む家もある。「鳳凰(ほうおう)会館」では土間や座敷に作品がずらり。丹波焼作家の大上裕樹さん(丹波篠山市)は和室の畳の一部を外し、黒砂を敷いた上に自作の陶製の球体を配置した。SF的、宇宙的ともいえるインスタレーション(空間芸術)だが、モダンで不思議な日本庭園のように見えなくもない。

 会期は25日まで。20、21日は休み。午前10時半~午後4時半。観覧無料。実行委員会事務局TEL079・552・2524

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