兵庫県丹波篠山市の城下町に残る、昔ながらの町家を舞台にした現代美術の祭典「丹波篠山・アートフェスティバル」。8回目となる今年は、「瀬戸内国際芸術祭」に出品している三宅之功さん(同県三田市)ら人気美術家も出展している。伝統的な景観の中に非日常の「場」を生み出すオブジェ、和の空間に溶け込んだ彫刻など、多彩な現代アートや工芸品が「芸術の秋」を演出する。(堀井正純)
祭典の中心エリアは、国伝統的建造物群保存地区に選定された河原町の妻入商家群。アートフェスは、2009年に初開催され、空き家や空き店舗も目立っていた一帯の活性化に貢献してきた。近年、古民家ホテルや町家を改修したカフェ、若者らに人気の雑貨店などが相次ぎオープンし、観光客らの注目を集める。イベントは、徒歩だけで見て回れるコンパクトさも魅力だ。
27軒の展示会場には、今も住民が住む現役の町家があるのも面白い。骨董店の階段の壁や柱に、子供の落書きが残っていたりして、生活の息づかいを感じる。
内容も見応え十分だ。参加作家は、古典的な写真技法「カロタイプ」に取り組む写真家栗田紘一郎さん(丹波篠山市)や米国出身の陶芸家ピーター・ハーモンさん(同)ら、市内外の46人。鋭い文明批評的な作品もあれば、ポップで明快な色彩世界や造形世界も。美術教育を受けていない作り手による個性的なアウトサイダーアートも並ぶ。
子どもらに受けがいいのは、黒猫の頭部をデザインした野外アート。美術家の大西治さんと雅子さん夫妻(京都府京丹波町)が手がけた金属作品で、内部に入ることもできる。内側は、うって変わって幾何学的な造形世界。よく見れば、小さなQRコードが記されており、読み取れば、ネット世界へ。交流サイト(SNS)で作品の背景となる猫の物語も読める。
さらに、頭部から数メートル先離れた地面からは尻尾部分がニョキリと生えている。猫の巨大な胴体は地下に隠れているとの趣向。シンプルな作品のようで、重層的な魅力が詰まっている。
「丹波古陶館」の館内に設置された人気美術家、柴川敏之さん(岡山市)のインスタレーション(空間芸術)は、さまざまな日用品などが遺物となり、2千年後に発掘されたとの想定。さびたようにボロボロになった車いすや眼鏡、ペン、しびんなどの“化石”が並ぶ。マスクもあるのは、コロナ時代への皮肉だろう。
丹波篠山出身の偉才、故河合雅雄さん隼雄さん兄弟の親類に当たる若手、河合桂さん(神戸市)は、古民家ホテルの土間に漆芸表現を用い、死者を弔う祭壇のような厳かな空間を創出した。
土間に重ねた数枚の畳の上に鎮座するのは、ミイラにも似た漆塗りの黒いオブジェ。サナギをイメージしたという。漆で鏡面仕上げされたくぼみがあり、のぞき込むと鑑賞者の顔が映り込む仕掛け。見る人は、自身を見つめながら、生や死を考えることとなる。
集会所「鳳凰会館」の土間には、「黄金の茶室」が出現。茶室内にはポップな絵柄の掛け軸などが飾られ、ほの暗い空間に鈍い金の輝きが映える。
会期は25日まで。午前10時半~午後4時半。観覧無料。実行委員会事務局TEL079・552・2524

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