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テンポ良く値が上がったマツタケの初競りの様子=丹波篠山市郡家
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テンポ良く値が上がったマツタケの初競りの様子=丹波篠山市郡家
秋の風物詩といえる「マツタケの初競り」で、95万円で落札された初物=料理旅館「近又」
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秋の風物詩といえる「マツタケの初競り」で、95万円で落札された初物=料理旅館「近又」

 香りの高さで知られ、秋の味覚の王者ともいえる丹波篠山産マツタケの初競りが27日朝、兵庫県丹波篠山市郡家の卸売市場「丹波篠山市場」であった。地元の老舗料理旅館「近又(きんまた)」が1本(120グラム)を95万円で落札。縁起物のご祝儀相場で、1キロ換算約792万の高値となった。(堀井正純)

 入荷したのは、市西部の山で採れたマツタケで、長さ約17センチ、傘の直径約6センチ。初物として、例年になく立派といい、市場関係者は「大きさ、重さとも申し分ない。近年は全国的に不作が続いているが、今年は期待できるかも」と話す。

 競りは10万円からスタート。15万円、20万円とどんどん値が上がり、初物を10年以上連続で競り落としている「近又」が落札した。

 「落とせてほっとした。日本一ともいわれる丹波マツタケ。出たばかりの香りの良さを楽しんでもらえたら」と同旅館の清水龍二調理課長(31)。焼きマツタケなどに料理し、提供するという。

 丹波篠山産マツタケは、近世には江戸幕府へ献上されていた名産品。香りや味、歯ごたえの良さで名高い全国ブランドの高級食材だ。市場関係者によると、高値で取引されるのは10月いっぱいで、例年、通常の卸値はキロ単価5万円ほどという。

 同市場では同日、マツタケ以外にも、特産の丹波栗、わせの枝豆などの競りも行われた。10月初めごろには、人気の高い丹波黒枝豆の販売が解禁される予定。丹波篠山観光協会は「新型コロナウイルスの影響はあるが、実りの秋を大勢の観光客に堪能してもらいたい」と話している。

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