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人権講演会で、「からだ」と「こころ」の話をする辻由起子さん(奥右)=西紀中学校
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人権講演会で、「からだ」と「こころ」の話をする辻由起子さん(奥右)=西紀中学校
DVについて説明する辻由起子さん=西紀中学校
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DVについて説明する辻由起子さん=西紀中学校

 兵庫県丹波篠山市宮田の西紀中学校で「大人になる前に知っておきたい『からだ』と『こころ』の話」と題した人権講演会があった。大阪府子ども家庭サポーターの辻由起子さん(48)=大阪府茨木市=が講師を務め、生徒ら約120人が耳を傾けた。(谷口夏乃)

 講師の辻さんは18歳で結婚、19歳で出産し、23歳でシングルマザーになった。社会福祉士の資格を持ち、現在は内閣官房こども政策参与も務めている。

 9日の講演で辻さんは、交際相手からの暴言や執拗(しつよう)な連絡など過度な束縛を受ける「デートDV」について、スクリーンに動画を流しながら説明。「好きだから会いたくなるのは当たり前だけど、つきまといは犯罪」と訴えた。

 さらに自分の心のコントロール方法も紹介。「誰かに嫌なことをされると、さみしいや悲しいなどの『ブラックハート』がたまる。それがいっぱいになると怒りやイライラになる」「ストレスがある社会だから一生消えない。だから適切な場所で、信頼できる人の前ではき出して」と語りかけた。

 最後に、小中学校で不登校を経験した女性の言葉を借りながら、本当の自立について「自分の限界を知り、自分の心の声をしっかり聞けて、適切に『助けて』といえる『受援力』を身につけること」とアドバイスした。

 講演後、同校3年の男子生徒(15)は「ストレスを溜めないようにすることが大事だと分かった。自分の好きなこと、やりたいことで解消していきたい」と話した。

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