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児童らの前で走りを披露する野口みずきさん=小川小学校
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児童らの前で走りを披露する野口みずきさん=小川小学校
特別授業で児童らに夢を持つ大切さなどを語りかける野口みずきさん(右)と広瀬永和さん=小川小学校
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特別授業で児童らに夢を持つ大切さなどを語りかける野口みずきさん(右)と広瀬永和さん=小川小学校

 アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきさん(44)と、野口さんを指導した広瀬永和さん(57)を招いた特別授業が、兵庫県丹波市立小川小学校(同市山南町井原)であった。野口さんは広瀬さんと二人三脚で歩んできた競技生活を振り返り、「夢を持つことや努力をすることは恥ずかしいことではない。しっかりとした気持ちで、諦めずに挑戦してほしい」と、訴えかけた。(伊藤颯真)

 野口さんは、2004年アテネ五輪で金メダルを獲得したほか、05年のベルリンマラソンで2時間19分12秒で優勝、日本記録とアジア記録を樹立した。現在はガス機器大手の岩谷産業陸上部アドバイザーを務めている。

 同陸上部監督の広瀬さんはコーチとして約20年間、野口さんを指導。同小の卒業生だった縁で講演を依頼され、野口さんを誘って、11月29日に訪れた。

 特別授業はインタビュー形式で行われた。テーマは「夢に向かって」。2人は体育館で全校児童約100人を前に話し始めた。

 実業団の1年目から引退まで指導を受けた野口さんは、広瀬さんを兄のように慕ってきた。「レースに集中するときは厳しく注意してくれ、リラックスして楽しむときはしっかりふざけあっていた。信頼関係があったからこそ、困難を乗り越えてこられた」と振り返った。

 マラソンに取り組んできた心情も披露。「きつい種目だから、気持ちに負けたら走れなくなる。自分自身が目標をしっかり持って、オンオフを切り替えることが大切」と語りかけた。その上で「努力すれば夢がかなうわけではない。ただ、夢や目標に一歩でも二歩でも近づくことができる。諦めずに挑戦してほしい」と訴えた。広瀬さんは「夢を持つことも大事だが、失敗から学ぶことも大切だ」と話した。

 対談後には、野口さん自らが速く走るコツを伝授。腕を大きく振ることなど身ぶりを交えながら説明し、走りも披露した。

 6年の児童(12)は「夢に向かって少しずつ努力する大切さを学んだ。たくさんの勇気をもらった」と話していた。

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