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受賞を喜ぶ岡林利幸さん=丹波市柏原町柏原
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受賞を喜ぶ岡林利幸さん=丹波市柏原町柏原

 兵庫県丹波市の老舗「岡林写真館」(同市柏原町柏原)が製作した2021年度の卒業アルバムなど計4点が、日本アルバム写真家協会(JPA)が主催するスクールアルバムコンテストで、グランプリを含む4賞に輝いた。新型コロナウイルス禍で学校行事の中止が相次ぐ中、生徒・児童一人一人にフォーカスしたことが評価された。経営者の岡林利幸さん(57)は「生徒たちはコロナ禍で不自由な学校生活を強いられたが、思い出が詰まったアルバムと写真になった」と話している。(伊藤颯真)

 同コンテストは1980年から始まり、新型コロナの影響で今回が3年ぶりの開催。アルバム部門には、幼稚園▽小学校▽中学校▽高校・専門学校・大学-の4部門がある。今回から、アルバムに使用されたポートレートとスナップの2部門も審査対象となった。

 全国の写真館から各部門に約100点ずつの応募があり、岡林写真館は計6点を出品。協会員がそれぞれ1票を投票し、アルバム部門では柏原高校がグランプリに、氷上高校が優秀賞に、それぞれ輝いた。ポートレート部門では、崇広小学校の個人写真が金賞、氷上高校のクラス集合写真が銅賞に選ばれた。

 岡林さんは「コロナ禍の前と後でページ構成が全く変わった」と振り返る。入学直後から撮影を始めたが、新型コロナで学校行事が軒並み中止や変更を余儀なくされた。「密になってわちゃわちゃするのが楽しいのに、それができなかった」。このため、個人にスポットを当てることにした。

 柏原高校の卒業アルバムは、クラブ活動のページを増やし、できるだけ多くの生徒の表情を収めることを心がけた。加えて、これまでと同様、クラス写真の回りに生徒自らが撮った作品のほか、クラスで考えたコメントも添えた。「生徒に自分たちのアルバムだと感じてほしい」との思いからだ。

 ポートレート部門で金賞になったのは、コロナ禍を機に崇広小学校の卒業アルバムに新設した「マイページ」からの一枚。6年生になった男児がはにかみながら、教室でポーズを取る姿だ。

 マイページは、「生徒一人一人にオリジナルアルバムを」との思いから、岡林さんが独自に考案した。見開きページを使い、左面にポートレートを掲載。右面には成長の記録として、家族から提供を受けた赤ちゃんの頃の写真やスポーツなどを楽しむ写真などを並べた。両親からのメッセージも載せた。岡林さんは「単なる記録ではなく、成長を見守ってきた家族の気持ちも盛り込むことができた」と話している。

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