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倉庫横に4段重ねで「稲木干し」された黒豆。まるで倉庫の一部のよう!?=丹波篠山市内
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倉庫横に4段重ねで「稲木干し」された黒豆。まるで倉庫の一部のよう!?=丹波篠山市内
切った株をひっくり返して干す「島立て」=丹波篠山市内
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切った株をひっくり返して干す「島立て」=丹波篠山市内
マイカー線の上に、宙に浮くように干された黒豆。「畑の黒いダイヤ」となる=丹波篠山市内
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マイカー線の上に、宙に浮くように干された黒豆。「畑の黒いダイヤ」となる=丹波篠山市内

 まもなくお正月。伝統的な「おせち料理」の定番といえば、数の子や田づくり、栗きんとん…。もちろん、「まめに暮らせるように」との願いが込められている黒豆も欠かせない。

 素材となる「丹波黒大豆」は、丹波篠山が誇る世界でも類のない大粒の豆。大きく丸く、煮ても皮が破れにくく、もちもちした食感、そして漆黒の色つや…。高値で取引される高級品だ。極上の豆を育てるため、生産者らは、種まきから収穫、選別までの多くを手作業で行う。「苦労豆」の異名があるほどだ。

 年末の出荷へ向け、兵庫県丹波篠山市内では晩秋以降、黒豆を天日干しする風景があちこちの畑で見られる。いわば、丹波らしい季節の風物詩。とはいえ、旅行者にとっては、風変わりな「珍景」にも見える。

 干し方にはいくつかのパターンがあるようだ。まずは、稲と同じように稲木に架けた「稲木干し」。農地だと風情があるが、家の倉庫にずらり並ぶと、少々、奇妙な景色にも思える。

 畑で多いのが、黒豆の株を根元で切断し、上下をひっくり返し3株ほどを組んで畝に並べる干し方。遠くから眺めると、小さな三角形が延々と連なる。「島立て」と呼ぶらしい。これもちょっとした「珍景」だ。

 黒豆の茎が重みで倒れないよう、支柱を打ち、張り巡らせたマイカー線というバンドを再利用し、その上に並べて干す方法もある。黒豆の株がずらりと宙に浮かぶ。生産者それぞれのやり方で、乾燥させ、立派な黒豆が出来上がる。収穫は年明け以降も続くが、その「まめまめしさ」に、頭が下がる。

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