丹波

  • 印刷
陳列棚から姿を消した丹波市指定のごみ袋=丹波市内
拡大
陳列棚から姿を消した丹波市指定のごみ袋=丹波市内
丹波市が新たに導入した平折り型のごみ袋
拡大
丹波市が新たに導入した平折り型のごみ袋

 兵庫県丹波市内で、ロール型の市指定ごみ袋の品薄状態が続いている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大分市にある製造工場の生産能力が低下したためだ。夏からプラスチックごみ用や燃やすごみ用の供給が細り、11月後半からは各店舗で売り切れが続出。流通量を増やすため、市は別工場に新しい平折り型のごみ袋を発注し、各店への発送を始めた。

 市環境課によると、従来のロール型のごみ袋は、大分市のメーカーが製造。新型コロナ対策で、昨冬から、工場の生産能力を落とし勤務者数を減らした。しばらく供給に問題はなかったが、今年7月ごろから勤務者やその家族に感染が広がり、生産能力は平時の6割程度にまで低下。丹波市を含め、各地の自治体が袋不足に陥った。

 丹波市では8月中旬にプラごみ用の大サイズの供給が遅れ始め、9月には燃やすごみ用の中サイズが、10月には燃やすごみ用の大サイズが、それぞれ不足し、入荷してもすぐ売り切れるようになった。大サイズを中心に在庫を欠く状態が続き、今も購入数を制限する店がある。

 9月に商社からの連絡で事態を把握した市は対応を模索。取扱業者が少ないロール型では追加の製造ラインを確保できず、平折り型で新たなメーカーを探した。

 見つかったのが大阪市東淀川区の会社で、9月に製造を委託。3カ月で準備が整い、今月27~30日、まずは燃やすごみ用の大サイズ21万4千枚が丹波市内に出荷される。燃やすごみ用の中、小サイズとプラごみ用の中、小サイズも1月中に平折り型の販売が始まる。いずれも容量や値段は従来通り。

 「12月27~30日の配送分で、燃やすごみ用袋の品薄は解消できるとみている」と同市環境課。平折り型は緊急用の位置付けで、ロール型の製造も続けるが、「状況によっては、平折り型に切り替える可能性はある」とする。

 同課によると、同じ大分市のメーカーには全国約200自治体がごみ袋の製造を委託。そのうち広島県呉市は年度末まで一時的に指定袋制度をやめ、市販の袋でごみを回収している。

丹波
丹波の最新
もっと見る
 

天気(9月19日)

  • 31℃
  • 24℃
  • 20%

  • 29℃
  • 22℃
  • 30%

  • 32℃
  • 24℃
  • 10%

  • 32℃
  • 23℃
  • 20%

お知らせ