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6畳の和室に昭和40年代の居間を再現した余田康夫さん=丹波市市島町酒梨、余田商店
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6畳の和室に昭和40年代の居間を再現した余田康夫さん=丹波市市島町酒梨、余田商店
ブラウン管テレビ=丹波市市島町酒梨、余田商店
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ブラウン管テレビ=丹波市市島町酒梨、余田商店
黒電話=丹波市市島町酒梨、余田商店
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黒電話=丹波市市島町酒梨、余田商店
真空管ラジオ=丹波市市島町酒梨、余田商店
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真空管ラジオ=丹波市市島町酒梨、余田商店
人形など=丹波市市島町酒梨、余田商店
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人形など=丹波市市島町酒梨、余田商店

 往年のアニメが映る白黒テレビ、真空管ラジオに足踏みミシン、それに黒電話…。兵庫県丹波市市島町酒梨(さなせ)の駄菓子店「余田(よでん)商店」の6畳間が、部屋ごとタイムスリップした。「昭和レトロ展」と銘打ち、店を営む余田康夫さん(62)典子さん(56)夫妻が、倉庫や実家から引っ張り出した年代物を展示。活気に満ちた時代の空気感が漂い、当時を知る世代にはノスタルジアを、若者には新鮮な刺激をもたらすこと間違いなし。15日まで。

 同店は明治創業。現在は1936(昭和11)年に建てられた店舗で、たこ焼きと約300種の駄菓子を販売する。夫婦ともに物持ちが良く、自宅や実家は古物の宝庫。交流サイト(SNS)で昭和レトロ人気を感じ取った康夫さんが、昭和40年代をテーマに初めて企画し、在庫置き場だった和室を会場にした。

 展示するのは、主に昭和40~60年代に実際に使った家具、家電、勉強道具、本、レコードなど。1年くらい前に勢いで買ったブラウン管テレビの白黒映像とサウンドが、在りし日の雰囲気をぐっとを引き立てる。

 康夫さんが今回の企画を決意したきっかけは、このブラウン管テレビ。元々はジャンク品で、昨年夏、修理業者に問い合わせると、自身が誕生した1960(昭和35)年9月に製造が始まった型式と分かった。「ものすごい運命を感じた。これは直して展示するしかないと思った」。昨年11月から準備を始め、夫婦で倉庫や実家をあさった。

 集めた品々は、友人の持ち込み品と併せて配置した。格言にある「神は細部に宿る」と言わんばかりに、昭和40年代に両親宛てで届いたはがきを壁かけのポケットへ入れた。土曜日も授業があった当時の時間割表を自作し、ガラス障子に貼り付けた。ちゃぶ台には、たんすの下から見つかった昭和42年の神戸新聞を置くほどの徹底ぶり。

 康夫さんは「昭和40年代は万博があり、高度成長があり、自分にとって最も昭和を感じる時代。頭の中で描いていた通りの部屋ができた」とご満悦。「若い人にどう映るのかな。世代を問わず見に来てほしい」と話している。

 午前9時~午後6時。入場無料。先着30個限定の駄菓子詰め合わせ(200円)の容器は、昭和の駅弁でおなじみだった「ポリ茶瓶」。余田商店TEL0795・85・0150

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