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お地蔵さんが“レンタル中”の「子授け地蔵」のほこらと返却を求めた立て札=丹波篠山市川原
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お地蔵さんが“レンタル中”の「子授け地蔵」のほこらと返却を求めた立て札=丹波篠山市川原

 石仏を家へ持ち帰って拝むと子宝に恵まれるとの伝承がある兵庫県丹波篠山市川原の「子授け地蔵」が、姿を消して約2年になる。「お出かけ」になったまま、いまだ戻らぬ石仏に、地元の川原自治会は「ここのお地蔵さんをお持ちの方は一度お返し下さい」と、祭られていた農地そばのほこら横に立て札を立てた。

 関係者によると、地蔵は赤い前かけを着けた高さ40センチほどの石。持ち帰って願い通り子を授かれば、元の場所に戻す風習がある。

 持ち帰りができるお地蔵さんは県内各地に残り、三木市志染町井上の「千体地蔵」や明石市二見町東二見の徳源寺にある「子安地蔵尊」が知られる。志染、二見とも、子宝を願う夫婦が子どもを授かると、持ち帰った地蔵とともに新しい地蔵1体を奉納する習わしだが、川原の場合は、元々の地蔵を返すだけという。

 丹波篠山市川原の子授け地蔵は、地元住民が2021年4月ごろ、なくなっていることに気付いた。古老の話では、今回のお出かけは数十年ぶりという。地元の男性は「返却期限が決まっているわけではないが、少し長い。まだ子宝に恵まれていないのかもしれないが…。このまま戻ってこないようだと、代わりに木彫りの地蔵を作って祭ることも考えている」と話している。

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