丹波

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白い壁に描かれたバンクシー風の壁画。正元容子さんは「今後まだ少しずつ絵を増やしたい」と話している=丹波篠山市今田町下立杭、ルーンカフェ
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白い壁に描かれたバンクシー風の壁画。正元容子さんは「今後まだ少しずつ絵を増やしたい」と話している=丹波篠山市今田町下立杭、ルーンカフェ
丹波・立杭にバンクシー? いえパン屋さんの壁画です=丹波篠山市今田町下立杭、ルーンカフェ
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丹波・立杭にバンクシー? いえパン屋さんの壁画です=丹波篠山市今田町下立杭、ルーンカフェ

 丹波焼の里にバンクシー!? いえいえ、実はこれ、地元の窯元が営むパン店に昨年末にお目見えした壁画。白地に黒で、ドライバーらの目を引きつけている。

 丹波焼の窯元「正元窯」の正元容子さんが2012年に開いたベーカリー「ルーンカフェ」(兵庫県丹波篠山市今田町下立杭)。壁画は容子さんが夫の豊一さんと制作した。

 バンクシーは、世界各地の街角や壁に、ゲリラ的に作品を制作している正体不明の覆面芸術家。社会や政治を風刺した作品も多い。昨年11月には、戦禍を被ったウクライナのキーウ近郊の町に、同国支援の作品を残し、ニュースとなった。

 ベーカリーの壁画のデザインは、大阪芸術大に勤務する次男・嶺至(りょうじ)さんが担当。容子さんの要望で、右端の少女など、全体にバンクシー風のイメージにしたという。型紙を切り抜き、スプレー塗料を吹き付ける「ステンシル」技法もまねした。

 左の異形の生物は、嶺至さんが手がけ、店内に展示してある鉄の彫刻を基にしている。少女はパンを受け取っているようにも、パンを与えているようにも解釈できるといい、「異なる者同士のコミュニケーション」を表現した。容子さんは「壁画には、パンという贈り物を通じ、平和な世界への願いを込めた」と語る。

 容子さんは昨年3月、ベーカリーでウクライナ国旗をイメージした青と黄色のベーグルを販売し、収益をウクライナ大使館へ寄付した。バンクシーに憧れがあるといい、「そのうち、本当に丹波篠山に来ることもあるでしょうか?」と期待していた。

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