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広々としたランチルーム。天井も高く開放的な空間で生徒たちが昼食を取る=丹波市山南町谷川
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広々としたランチルーム。天井も高く開放的な空間で生徒たちが昼食を取る=丹波市山南町谷川
木をふんだんに使った校舎内。廊下を兼ねたスペースも温かみのある雰囲気に包まれている=丹波市山南町谷川
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木をふんだんに使った校舎内。廊下を兼ねたスペースも温かみのある雰囲気に包まれている=丹波市山南町谷川
閉校する和田中学校と山南中学校の記念切手=丹波市柏原町柏原、柏原郵便局
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閉校する和田中学校と山南中学校の記念切手=丹波市柏原町柏原、柏原郵便局
廊下側がガラス張りの図書室。室内は木材がふんだんに使われ温かな雰囲気=丹波市山南町谷川
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廊下側がガラス張りの図書室。室内は木材がふんだんに使われ温かな雰囲気=丹波市山南町谷川
ランチルームを飾る檜皮葺(ひわだぶき)。地域に伝わる技術を次世代へと伝える=丹波市山南町谷川
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ランチルームを飾る檜皮葺(ひわだぶき)。地域に伝わる技術を次世代へと伝える=丹波市山南町谷川

 4月に開校を控える兵庫県丹波市立和田、山南中学校の統合校「山南中学校」の校舎が完成し、記念式典と内覧会が開かれた。住民ら約360人が見学に訪れ、全校生徒で昼食が取れるランチルームやガラス張りの図書室など、新しい学びやの見どころに触れた。

 統合校は旧山南中央公園跡地(丹波市山南町谷川)に建設された。3階建て鉄筋コンクリート造の校舎は、丹波竜の化石が発掘された町らしく、地層を思わせるデザインの外壁になっている。丹波市産の木材や檜皮(ひわだ)を使うなど内装も地域色を強調。校庭は旧公園をそのまま生かした。

 校舎の完成式には自治振興会やPTAの代表者、工事関係者ら計45人が参加し、テープカットや工事の経過報告が行われた。内覧会では同校に通う生徒の家族をはじめ住民らが教室を見て回った。

 目玉となるランチルームは約351平方メートルの広々とした空間で、4月からは昼食時、全校生徒約250人が一堂に会する。吹き抜けの天井高は最大6・7メートルと高い。見学者たちはランチルームから見える2階廊下の窓辺を彩る檜皮ぶきの装飾や、丹波竜と薬草がデザインされた室内窓などを写真に収めていた。

 丹波市産をはじめ木材がふんだんに使われた校舎内は木の香りが漂う。ロッカーは廊下を兼ねた多目的スペースに移したため、教室はより広く使うことができ、引き戸を開けば廊下との境がなくなりさらに大きな空間として使える。生徒たちの作品や成果発表を展示する「教科ギャラリー」も校内各所に設けている。

 校舎の隅々までじっくりと見学した男性(70)=同市=は4月に孫が同校の新1年生になるという。「木の温かみを感じられる雰囲気がいい。設備も整っており、私自身が通いたいくらいだ」と笑顔で話した。

 内覧会は5日午前9時~午後4時にも開かれる。参加自由で、駐車は山南支所。丹波市教委教育総務課TEL0795・70・0810

     ◇

■閉校の2校惜しみ記念切手、市内郵便局などで400セット販売

 3月末で閉校する丹波市立和田中学校と山南中学校の記念切手が、市内の郵便局で販売されている。84円切手10枚で1組。正門や新旧の校舎、校章旗など両校の写真を5枚ずつ使い、間もなく歴史に幕を閉じる学びやの姿を記録している。

 日本郵便が全国各地で限定発行している「オリジナルフレーム切手」の一つ。市教育委員会によると、両校の地元住民から閉校を惜しむ声があがっていたため、日本郵便に市教委が協力して商品化し、1日に販売が始まった。

 「~思い出の中学校~ 和田中 山南中」の商品名で、400セット限定。1セット税込み1330円。丹波郵便局と簡易郵便局を除く市内の全郵便局で購入できる。5日からは日本郵便のオンラインショップでも取り扱う。

 日本郵便近畿支社TEL06・6944・8157

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