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かつて工房だったスペースを改修した上中剛司さん(右)とカフェを運営する妻の宏美さん。当時のまま残るれんが窯がカフェのシンボルとなっている=丹波篠山市今田町下立杭
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かつて工房だったスペースを改修した上中剛司さん(右)とカフェを運営する妻の宏美さん。当時のまま残るれんが窯がカフェのシンボルとなっている=丹波篠山市今田町下立杭
新たに始める陶芸体験プログラムの様子。自分の好きな色でお皿を彩ることができる(稲右衛門窯提供)
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新たに始める陶芸体験プログラムの様子。自分の好きな色でお皿を彩ることができる(稲右衛門窯提供)
かつて作業場として使われていたスペースを改修した店内。当時のまま残るレンガ窯がカフェの核となっている=丹波篠山市今田町下立杭
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かつて作業場として使われていたスペースを改修した店内。当時のまま残るレンガ窯がカフェの核となっている=丹波篠山市今田町下立杭
「稲右衛門窯」の陶器で味わえるお抹茶やオリジナルの和菓子=稲右衛門窯提供
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「稲右衛門窯」の陶器で味わえるお抹茶やオリジナルの和菓子=稲右衛門窯提供
稲右衛門窯で人気の彩色シリーズ=丹波篠山市今田町下立杭
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稲右衛門窯で人気の彩色シリーズ=丹波篠山市今田町下立杭

 新型コロナウイルス禍をきっかけに、丹波焼の窯元「稲右衛門窯(いなえもんがま)」が昨秋、直営カフェ(兵庫県丹波篠山市今田町下立杭)を開店した。かつての工房の面影を残しつつ改修された店内では、丹波焼の器でコーヒーや抹茶、季節の和菓子が味わえるほか、今春から新たに、3種類の釉薬(ゆうやく)を筆塗りしオリジナルの作品を制作する陶芸体験プログラムも始める。

 「INAEMON pottery studio&cafe」。同窯元11代目の上中剛司さん(40)はコロナ禍の自粛期間中、今後について考える中で、窯元巡りなどの際に「ゆっくりできる場所がない」という声を聞いていたこともあり、構想していたカフェスペースの創出を決心した。

 上中さんの祖父が使用していた仕事場を活用。「実際にここで焼き物が作られていたということを大事にしたい」と、約30年前まで使っていたれんが造りの窯をシンボルとして残しつつ、モダンな雰囲気に仕上げた。他にも、吹き抜けにする際に剥がした2階の床板をカウンターの棚にしたり、その棚に以前使っていた酒だるやかめの石こう型を並べたりするなど、昔の素材や道具を再利用した。

 カフェでは、ハンドドリップでいれたコーヒー(500円)や老舗和菓子店「大福堂」(同市北新町)が考案した季節の和菓子(350円)などが同窯人気の器とともに楽しめる。

 新たな体験プログラム「彩色デザインコース」(3300円から)はカフェスペースで、焼き物の工程の「施釉」を体験する。同窯元をはじめ多くの窯元で「てびねり」と「電動ろくろ」の体験を提供していることから、「リピーターや違った体験を希望する人向けに企画した」と上中さん。素焼きした生地にデザインを下描き後、白▽黒▽赤▽黄▽緑▽青▽水色の中から自分の好きな色を3色選んで塗り、自分だけの器を作ることができる。

 上中さんは「器という『モノ』を買うだけでなく、陶芸体験などの『コト』や器や食を楽しみながらゆっくりするカフェの『トキ』を楽しんでもらいたい」と話している。

 午前11時から日暮れまで。金-日曜日営業(不定休あり)。最新情報は公式インスタグラムで確認を。問い合わせもインスタグラムのDMで受け付けている。

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