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素朴な色合いの反物などが並ぶ会場=丹波布伝承館
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素朴な色合いの反物などが並ぶ会場=丹波布伝承館

 国の無形文化財・丹波布の作家の卵たちによる作品展が10日、兵庫県丹波市青垣町西芦田の丹波布伝承館で始まった。糸紡ぎから染織、織りまでを学ぶ「伝習生」が反物や雑貨など76点を展示。丹波布の魅力である素朴な風合いが楽しめる。21日まで。

 丹波布は、明治末期まで同市青垣町佐治地区を中心に織られていた。「民芸」運動の主唱者、柳宗悦によって再発見され、戦後に復興。同館では、制作を週4日で2年間学ぶ講座があり、受講者は伝習生と呼ばれる。

 作品展は2022~23年度の講座に在籍する5人が1年間の成果を披露するために開催。基本に忠実に作った反物のほか、帯、スカート、作務衣(さむえ)、雑貨などが並ぶ。糸はクリで茶、藍で青、コブナグサで黄に染め柔らかな色調の格子柄やしま模様に織り上げている。

 講座の卒業生らの作品展も併催し、こちらは緑や水色の繊細な色表現が見どころ。伝習生の仲井奈津子さん(43)=同県猪名川町=は「奥が深く、作れば作るほど楽しいし、難しい。クリの茶と藍色の組み合わせが好きです」と話していた。

 入場無料。午前10時~午後5時。期間中は14日が休館。同館TEL0795・80・5100

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