柏原高校の元美術教諭で美術家の荒木孝典さん(68)=兵庫県丹波市=が、かつて授業で生徒たちに作らせ、返しそびれていた作品を返却するため、植野記念美術館(丹波市氷上町西中)で、作品展を開いた。7~12日、1980年代後半~2000年代に同校生徒が描いた絵画などを多数展示、最終日に作者に渡す時間を設けた。長年にわたる「うっかり」が、多くの人に旧友やかつての自分と再会する機会を生んだ。
荒木さんは1987年から22年間、柏原高校に勤務。「X+Y+2展」と題した作品展は、同美術館が企画した自身の個展に併催。学校の美術準備室などに保管していた古い生徒の自画像や風景画、木彫など約240点を中心に公開した。
未返却だったうち、3分の2は終業式などの時に生徒が取りにこなかった作品。残り3分の1は、出来がよかったため参考として借り、返し忘れていたという。
「返却に熱心ではなかった私のせめてもの罪滅ぼしです」と荒木さんは少しばつが悪そうに企画の意図を説明。名前と住所の分かる卒業生約170人には事前にはがきを送り、来場を呼びかけていた。何人来るか少し不安だったが、最終日の午後2~3時、会場は懐かしげな表情の卒業生やその家族で埋まった。
一組ずつ受付で名前を告げると、荒木さんが「あ、こっちこっち」と迷わず作品へと向かい、壁から外して手渡していく。「先生、覚えていますか」「おお、今はどうしているんや」。思い出話と近況報告にも花が咲いた。
最終的に案内した人の4割に当たる約70人に返還できた。卒業生同士で20年以上ぶりの再会を喜ぶ人たち。作者に頼まれて風景画を受け取りにきたきょうだい。既に亡くなった子どもの自画像に会いにきた遺族…。それぞれが感慨に浸りながら、作品を見つめていた。
「予想外に交流の場になった。『あの時の授業が今に生きています』という教え子たちの言葉に元気をもらった。協力してくれた関係者に感謝したい」と荒木さん。美術家としてよりも教師として長く生きてきた。「この作品展自体が、自分の自画像みたいなものなのかもしれない」

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