千葉ロッテマリーンズに所属する中森俊介投手（２０）＝丹波篠山市出身＝が、プロ３年目で初の開幕１軍入りを果たした。オープン戦４試合に中継ぎで登板し、いずれも無失点の好投。将来のエース候補として期待される右腕へ、地元・丹波篠山の後援会会員らは「初登板が待ち遠しい。ＷＢＣ（ワールド・ベースボール・クラシック）で活躍した佐々木朗希投手とダブルエースに成長して」とエールを送る。

　中森投手は、明石商業高時代に甲子園で活躍し、ロッテにドラフト２位で入団。しかし、けがなどに泣かされ、まだ１軍で登板していない。

　３月５日、東京ヤクルトスワローズとのオープン戦では、九回にマウンドへ。１死満塁のピンチを背負うも、フォークを決め球に２者連続三振で切り抜けた。ほか３試合でも、いずれも１イニングを投げ、無失点被安打１の好投をみせた。

　１月に成人式出席のため帰郷した際、地元報道陣に「最低限、開幕１軍」と思いを語った中森投手。まずは有言実行してみせた。「年間を通し１軍で活躍できるように」「チームをリーグ優勝、日本一に導く投球をするのが目標」とも話しており、後援会メンバーらは「マウンドで元気に投げている姿を早く見たい。活躍に期待している」と心躍らせている。（堀井正純）