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「里山ホテル かねのね丹波」の外観=丹波市柏原町上小倉
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「里山ホテル かねのね丹波」の外観=丹波市柏原町上小倉
「里山ホテル かねのね丹波」の部屋で、愛犬を抱く笹西真理さんと哲矢さん=丹波市柏原町上小倉
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「里山ホテル かねのね丹波」の部屋で、愛犬を抱く笹西真理さんと哲矢さん=丹波市柏原町上小倉

 優雅な雰囲気の中で里山の暮らしを-。庄屋宅と伝わる築約110年の古民家を改築した「里山ホテル かねのね丹波」が15日、兵庫県丹波市柏原町上小倉にオープンする。田畑を耕し、たき火を囲む。新鮮な食材をフレンチなどで味わい、散歩に出れば夜空に星が輝く。そんな宿泊体験を満喫できる。(伊藤颯真)

 サービス業の人材育成などを手がける会社「トゥルース」が運営する。社長の笹西真理さん(48)は元キャビンアテンダント。経験を生かし、30歳で同社を設立した。接客指導や店舗運営のコンサルティングなどを手がけてきたが、新型コロナウイルス禍で仕事が激減し、新たにホテル事業に乗り出した。夫の哲矢さん(53)も元航空会社社員。2021年の夏ごろから2人で開業に向け取り組んできた。

 古民家は真理さんの祖父で、伊勢海老料理で知られる「中納言」創業者の堤清一さんが約50年前に購入し、2年ほど住んでいた。夫妻も時折、愛犬を連れて訪れていたという。相続時、床は抜け、壁も崩れていたが、かやぶき屋根を残そうと改修。真理さんは「解体し新築した方が費用がかからなかったと思うんですが。魔が差しました」と苦笑する。

 かやぶき屋根にトタンをかぶせた母屋はレストラン、離れと蔵は客室に。さらにコテージ2棟を新築した。窓を広く取り、木材や畳などぬくもりを感じさせる5部屋を用意。いずれもふかふかのベッドがあり、コテージにはまきストーブもある。愛犬との宿泊も可能だ。

 周辺の約6600平方メートルの敷地で、田植えや野菜の収穫ができ、レストランでは採れたてを調理したシェフの一品も楽しめる。ドッグランやたき火の広場など、里山を満喫する施設も完備する。

 夫妻は「朝は川のせせらぎ、ホトトギスの鳴き声が聞こえて、夜は星がきれい」とにこやか。「たくさんの人に丹波の魅力を知ってもらい、地域活性化につなげていきたい」と話す。

 1泊2食付きで1人2万5千円から。同ホテルTEL0795・72・2811

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