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「TAMBA100アドベンチャートレイル」の第1回大会の様子=2021年11月、丹波市内(実行委員会提供)
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「TAMBA100アドベンチャートレイル」の第1回大会の様子=2021年11月、丹波市内(実行委員会提供)
丹波市でトレイルランニング大会を主催する中谷亮太さん=丹波市柏原町柏原
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丹波市でトレイルランニング大会を主催する中谷亮太さん=丹波市柏原町柏原

 「世界一過酷」をうたうトレイルランニングの大会「TAMBA100アドベンチャートレイル」が6月、兵庫県丹波市で開かれる。山道を中心としたコースは全長100マイル超(約170キロ)。上り坂を合計した「累積標高」は約1万6200メートルといい、のどかな丹波の里山が極限のレース会場へと変貌する。主催者が、出場者とボランティアスタッフを募っている。(那谷享平)

 有志でつくる実行委員会が主催。委員長は、丹波市出身、在住のプロトレイルランナー中谷亮太さん(31)が務める。

 中谷さんらは2016年から同市春日町の国史跡・黒井城跡で大会を開いていたが、文化財保護の観点から20年の大会(全長50マイル)で終了。同市内で大会を継続しようと、実行委を組織し、21年11月、市内で100マイルを走る「アドベンチャートレイル」の第1回大会を開いた。

 一昨年の大会はNHKのドキュメンタリー「グレートレース」で取り上げられ、反響を呼んだ。今年はコースを見直し、累積標高は約千メートルアップ。全長は4キロ短縮されており、過酷さは大幅に増している。

 100マイルのコースは、丹波の森公苑(丹波市)を発着点とし、選手たちは丹波市や丹波篠山市、多可町の山並み、公道を最小限の休息で夜通し駆ける。制限時間は55時間。忍耐力や集中力、持久力に加え、山への適応能力が試される。

 中谷さんは「世界最高峰の大会でも、累積標高は1万メートルほど。数値上、世界一過酷なレースと言える」と胸を張る。主催者として安全な運営に集中するため自身は出場しないが、試走を繰り返した経験から「山城が多い。それだけ攻め落としにくい地形ということ」と話す。

 出走は6月2日午前8時。その後、30キロの部と100キロの部がある。約200人のエントリーを見込んでおり、海外のトップ選手も招くという。

 「世界一のレースが丹波市で開催できるということを、地元にも世界にも知ってほしい。業界では知らない人はいない大会にし、極限に挑む選手の受け皿にしたい」と中谷さん。将来は5キロや2キロなど初心者向けの部を設け、競技の裾野も広げたい考えだ。

 ボランティアは、コース上にある「エイドステーション」やコース案内、受け付けなどを担う。出場者とボランティアの申し込みは4月末まで。TAMBA100アドベンチャートレイル実行委TEL080・4230・3069

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