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自作の壺で焼いたサツマイモを手にする「まるまつ窯」の松本格さん=丹波篠山市今田町下立杭
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自作の壺で焼いたサツマイモを手にする「まるまつ窯」の松本格さん=丹波篠山市今田町下立杭
ガラメンの上で焼かれるサツマイモ=丹波篠山市今田町上立杭
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ガラメンの上で焼かれるサツマイモ=丹波篠山市今田町上立杭

 世は「焼き芋ブーム」。紅はるかなど、ねっとりした甘い品種の登場に、消費者の健康志向も加わり、各地に専門店も増えている。兵庫県丹波篠山市の今田地区では、伝統産業の「丹波焼」を活用し、焼き方にこだわる焼き芋店が存在感を示している。(堀井正純、谷口夏乃)

■まるまつ窯

 窯元「まるまつ窯」(同市今田町下立杭)では、陶芸家松本格(ただし)さん(35)が自ら焼成した丹波焼の壺(つぼ)を用い、昨春、壺焼き芋の販売を始めた。

 新型コロナウイルス禍の2021年冬、「焼き芋ブーム」に着目。本格派の珍しい壺焼きを知り、「自分でも作れる」と早速、素焼きの壺3点をガス窯で制作した。

 3点はいずれも高さ約80センチ、最大径約50センチ。壺の中の炭火で、最大200度まで温度を上げ、つるした芋10~12本を2時間~2時間半かけじっくり蒸し焼きにする。遠赤外線効果で甘みが増すという。

 使っている茨城県産の紅はるかとシルクスイートは、ねっとりした甘みが魅力で、「石焼き芋とは違う、壺焼き芋をぜひ一度味わって」と松本さん。

 評判を聞き遠方から来る客に加え、自作の壺を求める焼き芋業者もいたといい、「地域の名物として定着していけば」と期待する。

 1本500円。真空パックの「冷やし焼き芋」(500円)もある。午前11時~午後5時(なくなり次第終了)。不定休あり。まるまつ窯TEL079・597・2154

■かまい農場

 一方、「丹波篠山かまい農場」(同市今田町木津(こつ))は、4月から「ガラメン」と呼ばれる陶片で加熱する、珍しい「丹波焼ガラメン焼き芋」を売り出し中だ。

 昨秋からキッチンカーの形式で、さまざまなイベントに出店し、石焼き芋を移動販売していたが、「焼き物の里の今田らしさをアピールしよう」と、構井友洋社長(40)が発案した。

 ガラメンは、焼成後、ひびなどで商品にならない焼き物を割ったかけら。本来は産業廃棄物になるが、角を丸く削り、庭の飾りや子どもらが制作するモザイクアートなどに用いる。

 構井社長は、知り合いの窯元から譲り受けて活用。ガス調理器に石の代わりに敷き詰め、芋を焼き上げる。「ガラメンは昔から身近なものだった。再利用すればSDGs(持続可能な開発目標)にもなる。石焼きより芋がしっとりする感じ」と利点を語る。

 芋は紅はるかなどで、1本500円。「焼き芋ブリュレ」(700円)も販売。同農場TEL079・597・2978

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