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運転再開の日

 2005年4月25日に発生した脱線事故により不通となっていたJR宝塚線で2005年6月19日、列車の運転を再開した。

【02・00】
 JR宝塚駅で、ホームに新しい時刻表を掲示。

【04・30】
 尼崎駅の改札口前の電光掲示板が点灯。
 これまで運転見合わせの紙を張っていた宝塚線の掲示板に「普通 5・36 宝塚方面新三田」と表示。

【04・40】
 宝塚駅会議室で、3労組の委員長とJR西日本の垣内剛社長が「安全性向上計画」の着実な実行など「安全輸送の確保に向けた決意」について合意。

【04・40】
 事故現場の献花台にJR西の南谷昌二郎会長ら50人が次々と献花。
 南谷会長は「信頼回復への道は長く険しいものと覚悟している」と頭を下げた。

【05・00】
 宝塚駅で上り普通電車の始発が垣内社長らを乗せ発車、55日ぶりに営業運転再開。

【05・20ごろ】
 電車が事故現場付近のカーブに差し掛かる。
 車内放送が流れ、速度が落とされた。
 運転席の垣内社長は敬礼。

【05・20ごろ】
 現場には電車を見送る男性。
 「事故で知人を亡くした。JRはスピードだけを求めず、安全重視で取り組んでほしい」。

【05・21】
 尼崎駅の上り6番ホームに始発電車が到着。

【05・30ごろ】
 尼崎駅の改札口前で垣内社長が会見。
 「運転を再開でき、関係者の皆さまにお礼を申し上げたい。事故現場を通過する際、身が震える思いがした」。

【05・59】
 下り線で初めて宝塚駅に到着した電車を降りた伊丹市のパートの女性(62)。
 「朝はバスがないので、この間、30分歩いて阪急に乗り、しんどかった」といい、宝塚市内の職場に向かった。

【06・44】
 始発電車が定刻通り、木津駅に到着。

【07・50】
 尼崎市の下宿から三田市の実家に帰る女性会社員(25)が宝塚駅で途中下車。
 「事故現場を通り過ぎるときは怖かった。下りはカーブが多くてスピードが出ないので、上りに乗るともっと怖いかも」。

【08・30】
 宝塚駅の「みどりの窓口」では、定期券の払い戻しに訪れる客が列。
 「きょうが特別に多いわけではありません。運転が再開された特急『北近畿』の予約に来られた方もいます」と係員。

【09・00】
 JR西本社で、社員に黙とうを呼びかける館内放送。

【09・03】
 事故が起きた電車とほぼ同じ時刻に、快速電車が宝塚駅を発車。

【09・15】
 川西池田駅で、川西市の主婦(64)は「これから京都旅行に行く。阪急で行くつもりだったけれど運行再開になったのでJRにした。事故の路線に乗るのは怖いけれど、乗り換えもないから」と改札へ。

【09・19ごろ】
 事故発生とほぼ同じ時刻に快速電車が現場を通過し、JR西関係者が黙とう。

【09・19ごろ】
 同電車3両目車内で、三田市の会社員女性(62)が手を合わせた。
 事故当日はたまたま休みで「私も同僚も運良く難を逃れたけど、毎日同じ電車で顔を合わせていた人たちが無事だったのか心配」と声を落とした。

【09・19ごろ】
 尼崎市の農業男性(69)は現場西側の歩道で、目をつぶり電車に手を合わせた。
 「今月10日、妹の夫を交通事故で亡くした。突然家族を失った遺族はどれほどつらいか」。

【010・10】
 宝塚駅発の始発電車を運転した阿武弘明運転士(24)はこの日の乗務を終え、大阪・京橋駅で「無事に京橋にたどり着いたときは、正直、ほっとしました」。

【013・30】
 伊丹駅のコンビニ店は、これまで短縮していた営業時間を元に戻した。
 店関係者の男性は「不通の間は売り上げが通常の2、3割まで落ち込んだ。これくらいで済んでよかった」。

【013・45 伊丹駅と直結する商業施設ダイヤモンドシティテラスが、多くの家族連れでにぎわう。
 JRで訪れた川西市の主婦(36)は「父の日のプレゼントを買いに来た。やっと元通りの生活に戻った」。

【014・00ごろ】
 事故現場の献花台。
 JRを通勤で利用するという娘婿と訪れた西宮市の主婦(55)は「初めて現場に来て胸が詰まった。心配で、娘婿が電車に乗る前にここで手を合わせようと思った」。

【015・58】
 JR紀勢線箕島駅(和歌山県有田市)で下り特急電車が約300メートルオーバーラン。

<JR宝塚線 再開までの経過>

2005年4月25日
 尼崎市のJR宝塚線で快速電車マンションに衝突。

2005年4月28日
 乗客の捜索終了。

2005年4月30日
 JR西日本が宝塚線のダイヤ見直し示唆。

2005年5月 2日
 北側国交相が旧型ATSでは再開を認めないと表明。

2005年5月13日
 JR西、安全性を重視した内容に経営理念を転換する方針表明。

2005年5月21日
 現場に残されていた特急など移動。
 宝塚-尼崎間の運休本数は1万本超える。

2005年5月23日
 5-7両目移動。全車両を現場から撤去。

2005年5月31日
 JR西、安全性向上計画を国交省に提出。

2005年6月 7日
 尼崎-宝塚駅間の試験走行開始。

2005年6月 8日
 事故の同型車両で試験運転。

2005年6月10日
 国交省が車両を走行させて新型ATS機能検査。

2005年6月13日
 国交省事故調査委が同型車両で走行試験。
 6月19日再開を国交省が了承。

2005年6月14日
 JR西が「ゆとり」を増やした暫定ダイヤを国交省に提出。

2005年6月18日
 JR宝塚駅で混雑緩和のために設けていた仮設ホーム撤去。

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