兵庫人 第17部 医の先導者たち
患者には余命も含めて告知、どんな治療方法を選択するかについても当事者の意見に耳を傾ける。医療現場での実践を中心に広がってきた緩和ケア。大学でも人材を育成する動きが出てきた。
産科と同様、崩壊の危機が叫ばれる小児科。兵庫県丹波市や西脇市では、過酷な小児科勤務医を守ろうと、患者の母親らが呼び掛け、不必要な受診を控える運動が起きた。
阪神・淡路大震災の三年後、消防法が改正され、消防ヘリによる救急搬送も可能になった。一分でも一秒でも早く、患者の元へ。備えを怠るわけにはいかない。
ポーアイ2期では再生医療に加え、薬の研究開発も進む。技術や研究実績に秀でるだけでなく、未来を切り開く気概が、医療の新天地を生み出す。