連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

イロドリ

イロドリ

 色が織りなす印象的なシーンを求めて兵庫県内各地を訪ね、地域の魅力を再発見します。

 ナレーションが日暮れを告げると、天球が夜のとばりに包まれる。舞台では黒光りする投影機が音を立

 緑色の光が無数に輝く広大な部屋。まるでSF映画で描かれる電脳空間のよう。神戸・ポートアイラン

 夜明け前の境内。暗がりに浮かぶ深紅がひときわ目を引く。門前から漏れる明かりが、門扉に陰影をなす。

 群青色のガラスに光が差す。宇宙の星座が瞭然と輝き、深海の生き物たちに命が吹き込まれる。

 雑木林を抜けると、天高くそびえる岩山が見えた。オレンジ色の武骨な岩肌、険しい斜面。

 工場の中は紫一色に染まっていた。ここで作られているのは野菜。太陽の代わりに人工の光を浴びて育

 地上の星。日が傾くにつれ、光は強さを増す。谷を囲む斜面一帯が瞬き、眼下を黄色く染めた。

 ぷかり、ぷかり。エメラルドグリーンの海は透明感抜群。カヌーがまるで宙に浮かんでいるようだ。

 まるで鏡のよう。神戸三宮駅に止まった阪急電車。光沢のある車体には、乗客も、向かいのホームの車両も映り込む。

 雲一つない初夏の日本海。島影に遮られていた夕日が差し込むと、そびえる断崖絶壁が赤々と染まりだした。

 満月の夜。まばゆい街明かりの中に長大な光の帯が現れた。星空を流れる銀河。そんな空想に浸る。

 小さな三角旗を連ねたような天日干し風景が漁港の一角に広がる。鮮やかなオレンジ色が日差しを受け

 ひらひら、ふわり。花から花へ、軽やかに舞う姿は「南国の貴婦人」と呼ばれる。

 濃淡のピンクがまぶしく輝く。トレーに並ぶバラの花々。工場の中はパレットに広がる絵の具のようだ。

 小さな公園の一角に据えられた正方の御影石。その盤面に、図形が彫られている。

 夜明け前。氷点下2・8度。冷気が手足から指先の感覚を奪う。湖面からもうもうと立ち上る蒸気。

 積み上がった真ん丸の大粒。兵庫が誇る特産黒大豆「丹波黒」だ。光に照らされ、黒い真珠のように艶を放つ。

 秋の日はつるべ落とし。夕闇の中、約2キロ先にそびえる大天守がくっきりと浮かび上がる。うそのように美しい。

 ため息が漏れる。金箔(きんぱく)が施された顔はどこから眺めても光沢が美しい。

 緩やかな階段に沿って大小57基の鳥居が並ぶ。参拝者を異世界へいざなうトンネルのようだ。

 赤茶色の艶が引き締まった横顔を照らす。小さな手が弓を滑らせると、音が重なり合って響きだした。

滑車で木から木へ張られたワイヤを渡る女性=神戸市灘区六甲山町、六甲山カンツリーハウス(撮影・吉田敦史)

 山、滴る。初夏の万緑に雄たけびが響き渡る。「オーッ」「キャー」。人影が木立の間を一陣の風のように吹き抜けた。

夜明け前の明石海峡大橋=淡路市岩屋から

 空も海も街も闇に沈んでいる。夜明け前。午前5時すぎ。景色が少しずつ青みを帯び始める。

天気(4月22日)

  • 24℃
  • ---℃
  • 0%

  • 22℃
  • ---℃
  • 0%

  • 26℃
  • ---℃
  • 0%

  • 26℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ