「ついに台日同性カップルに結婚を認める判決が出たーっ!!!!!」ーー台湾・台北在住の日本人グラフィックデザイナーMae(まえ)さんは7月21日、自身のTwitter(@qianheshu)を更新。台湾の裁判所が同日、台湾人と日本人の同性カップルの婚姻届を自治体に受理するよう命じる判決を出したと投稿しました。同性婚が認められている台湾。そんな台湾のLGBT事情について、投稿者でブログ「にじいろ台湾」の著者でもあるMaeさんにお話を伺いました。
■一番の望みは「裁判せずに入籍できるようになること」
──台湾の同性婚について背景を教えてください。
「台湾の同性婚を認める法律に関して、大きく動いたのは2017年に遡ります。その年に『同性カップルに結婚の権利を認めないのは違憲』との判決が出て、2年以内に法整備をして認めることになりました。もし法整備ができない場合は、異性カップルに適用されている法律を、そのまま同性カップルにも適用するということでした。2018年に行われた国民投票にて『どのような形で同性婚を実現させるか』という項目がありました。選択肢は2つ。1つは異性カップルに適用されている現行の法律を改正して、同性カップルにも適用できるようにする。もう1つは、同性カップルの結婚のための新たな別の法律を作る。「婚姻平權(婚姻平等の権利)」の観点から、異性カップルの方々と同じ法律で結婚を実現できる前者を当事者の方々は希望しましたが、投票の結果、後者が適用されることになりました。そして、2019年5月に同性カップルの結婚に関する法律ができ、アジア初の同性婚を実現した国となりました」
──今回のニュースですが、日本は同性婚を認めていません。日本人が台湾で同性と入籍することが可能になったということでしょうか。
「台湾で同性婚が実現したものの、現在は一方が外国人だと母国が同性婚を認めている場合のみ台湾で入籍することができます。欧米諸国などが当てはまりますね。残念ながら日本は認めていないので入籍できない状況が続いていますが、過去にマカオと台湾、マレーシアと台湾、シンガポールと台湾の3組のカップルが入籍しようとしたところ不受理となったため告訴し、全て勝訴しています。今回のケースも一方が日本人のため、一度役所で不受理となり、告訴して勝訴判決が出たということです」
「台湾にはたくさんの日本人が在住していて、台日同性カップルの方も多数存在します。今回の件が、台日同性カップルの方々の希望になったことは間違いありません。しかし現状ではまだ、異性カップルの方々と同じように役所で手続きができようになったわけではなく、あくまで今回訴訟を起こしたご本人たちにのみ適用されるもの。台日同性カップルを含む、すべての国際同性カップルが自由に結婚をできるようになるには、まだまだ問題はたくさんあります。当事者が一番望んでいることはやはり、パートナーが台湾人であれば裁判などをせずに入籍できるようになることだと思います」
──Maeさんは当事者として、台湾での生活はどうでしょうか。日本との違いは。
「台湾はLGBTに関する討論が進んでいるので、とても楽に生活ができます。特に私は出身が日本の田舎で、育つ過程では苦悩などいろいろありました。都会の台北で生活しているので地方ではまた違うのでしょうが、台北ではまわりの人に絶対1人はLGBTの知人がいると言っても過言ではないくらいオープンです。同僚に同性の恋人がいることを伝えたところで過剰に驚かれたり、変な目で見られたりすることはこれまで一度もありませんでした。自分らしく生活できるので気に入っています」
■毎年恒例LGBTパレード、過去にはMISIAさんも参加
台北では毎年10月にLGBTパレード「Taiwan LGBT Pride」が行われます。コロナ前の2019年はなんと20万人も参加。2017年には日本から歌手のMISIAさんがパレードに登場し、ステージでは「こんにちはMISIAです。私は日本から来た歌手です。今日はパレードに参加することができて、大変うれしいです。台湾は素晴らしい! Marriage Equalityの実現、心からおめでとうございます!」とスピーチも行いました。
2020年はコロナ禍にもかかわらず、台湾全土から13万人が集まりました。筆者も台湾で生活するうえでLGBTの友人が何人もでき、本当にオープンなことを実感しています。個人的にも今後さらに多くの日台同性カップルの望みがかなうようになればいいなと願っています。
(まいどなニュース特約・Coco)
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