焼き鳥を食べる手が止まらない! (C)城乃じゅんしん/芳文社
焼き鳥を食べる手が止まらない! (C)城乃じゅんしん/芳文社

居酒屋での1人呑みは、疲れた現代人に癒やしの時間をもたらしてくれるようです。漫画家・城乃じゅんしんさんの作品『ゴスロリ横丁』は、ゴスロリファッションに身を包む主人公が飲み屋街を巡る物語です。同作からの抜粋エピソード『ゴスロリ娘がビールと焼き鳥で一杯やる話』では、焼き鳥屋でのひとときが描かれています。

主人公の夢菜は、仕事終わりに渋谷のんべい横丁へやってきました。ここは渋谷のなかでも昭和の雰囲気をとどめており、夢菜にとっての聖地なのです。夢菜は1カ月仕事をがんばったご褒美として、予約していた老舗やきとり屋へやってきました。

狭くて急な階段を登ると、こじんまりとしたカウンター席に迎えられます。夢菜の大好物・漆黒のビン(黒ビール)で喉を潤しつつ、店員さんのおまかせ焼き鳥を注文しました。

まずやってきたのは比内地鶏のねぎまと水郷赤鶏の正肉。大ぶりな肉からは、あふれんばかりの肉汁と肉の甘味が飛び出してきます。それから鶏皮とレバー、心臓(ハツ)を堪能しつつ黒ビールで流し込みます。

また軟骨や砂肝も絶品で、夢菜はまるでディナーショーで食感の協奏曲を奏でているような気分となりました。その後、夢菜はもっとも気になっていた品種ロードアイランドレッドの正肉を注文します。

ロードアイランドレッドの旨さに、思わず夢菜は「はごたえのあるおにきゅにジューシーなうまみのかたまりがあぁ~!」ととろけてしまいました。最後の締めに店員から比内地鶏のスープをいただき、夢菜は骨の髄まで鳥の旨味をいただきました。

90年続くお店の歴史には、忠犬ハチ公がここの焼き鳥を食べていたという噂もあるんだとか。夢菜は、過去と未来が隣り合わせとなっている渋谷のんべい横丁を満喫したのでした。

同作に対して、読者からは「焼き鳥が食べたくなってきた」「風情ある居酒屋に行ってみたい!」などの声が挙がっています。そこで、作者の城乃じゅんしんさんに話を聞きました。

■作中のお店は実際にある店舗がモチーフ

-ゴスロリ女性で呑み歩き作品を描こうと思ったきっかけを教えてください

自分が呑み歩くのが好きなのと、服飾の専門学校卒業だったので、そこからゴスロリファッションの子が横丁で飲んでいたら、絵的、キャラ的にもギャップが出て面白いかなと思い担当編集さんに提案しました!

-同作で登場する焼き鳥屋さんは、実際にあるお店をモチーフにしているのでしょうか

はい、実際にあるお店を取材させていただき、そこからアイデアを出して、フィクションになるようお話を作っています!

-焼き鳥の美味しさが画面越しに伝わってきましたが、お気に入りのシーンや注目して欲しいポイントがあれば教えてください

料理は毎回力を入れており、2話のロードアイランドレッドを食べた演出部分は楽しみながら描いたので楽しんで頂けたらと思っています!あとは毎回ゆなが楽しそうに飲み食いするように描いてるので、それが伝われば嬉しいです!

-『ゴスロリ横丁』は今作のように飲み屋街を巡る物語なのでしょうか

毎話違う横丁に行き色々なお店を飲み歩きします!今は関東圏が多いですが、今後全国の横丁を巡れたら面白いなと思ってます。毎話1話で完結するお話なので、どの話から読んでも楽しめると思います。ぜひ読んで頂けたら嬉しいです!

(海川 まこと/漫画収集家)