いじめられる澤村を助ける宮野(飴野まちさん提供)
いじめられる澤村を助ける宮野(飴野まちさん提供)

学生時代に仲が良かった友人が結婚すると、喪失感に駆られる人は多いでしょう。漫画家・飴野まちさんの作品『宮野と澤村』は、学生時代の友人との思い出と現在を描いた物語です。同作はpixivに投稿されると、約1万いいねを集めました。

中学時代からの友人同士である宮野と澤村は、半年ぶりに再会します。居酒屋で落ち合った宮野は結婚したことを告白し、澤村は結婚式のスピーチをお願いされました。その日に宮野と別れたあと、澤村は失恋したような気分に駆られます。

澤村が宮野と出会ったのは中学1年生のころ。澤村は生まれつき顔に大きなアザがあり、クラスでいじめられていました。そこに隣のクラスの人気者・宮野がやってきて、今まで話したこともなかったのに泣きながら仲裁してきたのです。

それから仲良くなった澤村と宮野は、ともに遊んだり勉強に励んだりするようになります。当時、宮野は「結婚するなら澤村がいい」と語っていました。澤村も宮野のことが好きで、「ずっと友達でいてね」という宮野の言葉が今も心に残っています。

そして勉強が苦手だった宮野は努力の結果、澤村と同じ高校へと進学します。宮野は親が離婚したため苗字が変わることになりましたが、澤村は「宮野は宮野だよ…変わらず宮野って呼び続けるから」と高校時代もともに過ごしました。

そんな中学や高校での思い出、そして社会人での思い出も含めた宮野への想いを込め、宮野の結婚式で澤村はスピーチを読み上げるのでした。

読者からは「思わず泣いてしまった」「素敵な友情!」など、温かいコメントが多くあがっています。そこで、作者の飴野まちさんに話を聞きました。

■「親友に彼氏ができるとなぜか失恋した気分」との話から物語を書き上げた

-同作を描いたきっかけについて教えてください

友人が「昔からの親友に初めて彼氏ができて、楽しそうな顔を見て嬉しいのと同時になぜか失恋した気分」と話していて、そういう事あるよなぁと思ったのがきっかけです。それと、私自身高校からの親友とずっと苗字で呼び合っていて、それがふと面白くてかわいい感じがするなと思ったのが混ざっています。

-お気に入りの場面や、とくに見てほしいポイントは

初めての一次創作で画力も構成力もその他全てが未熟だという自覚があったので、とにかくキャラの表情だけは熱量で勝負しようと思いながら書いていた記憶があります。自分的には二人のスカート丈が違うところがなんか好きです。

-飴野さんは同作のような、友情物語を中心に描いていらっしゃるのでしょうか

実は現在絶賛連載会議の結果待ち中です。今も結果に震えながらこれを書いているので、嬉しい報告ができることを一緒に祈ってもらえると幸いです!(皆様にご報告できるまでタイムラグがあると思いますが、活動報告はXでご確認ください!)

また、他作品もpixivに載せているのでよかったら見てやってください。

(海川 まこと/漫画収集家)