「病室でApple Pencilをなくしてしまい、部屋中探し回って見付からず、半分諦めてベッドに戻ってもう一度ベッド周り確認したら、予想外のところで見付かった。アポーペン、お前は忍者か!ww」
そんな投稿が、Xで大きな注目を集めました。病室で愛用のApple Pencilをなくし、ベッド周りから床まで必死に探したものの見つからず、半ばあきらめかけていたのは、漫画家で大学教授の高山瑞穂さん(@mizpi)。
しかし、最後にもう一度ベッド周辺を確認したところ、思いもよらない場所で発見。写真には、病院のベッドの柵に、白いApple Pencilが縦向きにぴたりと張り付いている様子が写っていました。磁石内蔵モデルならではの性質により、鉄製フレームに吸着。白い本体がベッドのフレームやシーツと同化し、遠目には“ベッドの一部”のように見えていたのです。
投稿直後には、「普通ベッドから落としたら床に落ちてると思うじゃん。 鉄製の柵と磁石付きのApple Pencil、その組み合わせには気付けなかった」とセルフリプライも添えられました。この予想外のハプニングは、12万件を超える「いいね」を集め、「ナイス擬態ww」「忍者すぎ」といった声が相次いでいます。当時の詳しい状況について、高山さんに話を聞きました。
■退院の日、大切な仕事道具が“行方不明”に
ーー当時の状況について教えてください。
「私がiPadを愛用している最大の理由は、どこでも気軽にマンガやイラストを描けるからです。私にとってApple Pencilは絶対に欠かせないアイテムで、なくせば仕事に重大な影響が出る大切なものでした。前日の夜、iPadで配信アニメを見たまま寝落ちしてしまったのですが、その時までは本体にApple Pencilが付いていました。なくしたと気付いたのは、投稿では退院準備中と書きましたが、正確には退院当日の朝、iPadで絵を描こうとしたときでした」
ーーどのあたりをどれくらい探しましたか。
「まずはベッド周りから探しました。掛け布団やシーツの上をくまなく確認。自宅でも白いシーツに紛れて見つけにくいことがよくあり、布団カバーのシワに入り込むと本当にわかりづらいんです。次にベッドの下、マットレスとフレームの間も確認しました。それでも見つからず、不自由な足(入院理由は左足の骨折)をかばいながらベッドから降り、床に這いつくばって部屋全体を見て回りました。病院の床はきれいに清掃されているので、Apple Pencilのような物が落ちていればすぐ気付くはずですが、まったく見当たりません。最後はマットレスを持ち上げ、フレームまで確認。それでも見つからず、10分ほど探したところで疲れてしまい、一度あきらめてベッドに戻りました」
ーー発見時、どのようなお気持ちでしたか。
「病室は個室だったので、誰かが持っていく可能性はほぼなく、消えてしまったとしか思えませんでした。狐につままれたような気持ちで横になりましたが、描こうとしていたものが描けない。高価な物なので簡単に買い直す気にもなれず……未練がましく、もう一度ベッド周りを確認したんです。すると、ベッドの上からのぞき込んだ先に、柵にぴったりくっ付いて“自分は柵の一部です”と言わんばかりのApple Pencilがありました。その瞬間『はあ?』と声が出ましたね。見つかって安堵する一方、それまでの苦労が一気に押し寄せて脱力しました。『人は本当にこういう時、うなだれるんだ』と思ったら、今度はおかしくなってきて。思わずiPadでその様子を撮影し、投稿しました」
ーーこの投稿が大きな反響を呼びましたね。印象に残ったコメントはありますか。
「Xを見たのは退院して帰宅後でした。夕方ごろ、知り合いのフォロワーさんから『バズってるね』と連絡をもらい、驚きました。Apple Pencilで同じ経験をした人や、似た体験談も多く寄せられました。『割り箸がうどんに紛れるとわからない』『カバー付きのiPadが車のシートに紛れる』といったコメントも興味深かったです。多くの方が“忍者”という表現に共感してくれたのも嬉しかったですね。また、病室での出来事だったため、回復を祈るメッセージをいただいたことも本当にありがたかったです」
リプライ欄には、一連のまさかの“大捜索劇”に驚きや労いの声が寄せられています。
「ナイス擬態ww」
「ウォーリーを探せかっ(笑)」
「これは完全に見失うやつだわ」
「立ってるのが不思議。忍者すぎ」
「あって何よりや。虫の擬態みたいやな」
「スペースシャトルのブースターみたいです」
「病室でこんなトラップあるのか。お疲れ様」
「見つかってよかった!お大事にしてくださいね」
「まさかの磁石パワーで忍法『隠れ身の術』を使ってたわけですねw」
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)
























